ほっかいどう学推進フォーラム 地域教材が人材育成に 上川の魅力 支えるのは(関係団体 2021-01-27付)
【旭川発】特定非営利活動法人ほっかいどう学推進フォーラム(新保元康理事長)は23日、オンラインで第3回ほっかいどう学連続セミナーを開いた。テーマ「上川の魅力を支えるもの再発見」を踏まえ、基調講演や授業実践報告を実施。教育関係者や建設産業関係者、行政関係者など約50人が参加し、地域教材のコンテンツ開発が北海道を支える人材育成につながることを再確認した。
セミナーは、“世界の北海道”を支える人材育成に向け、本道の多様な魅力や歴史を再発見し、今後の可能性について情報共有と議論を行うことが目的。
新保理事長は教育と建設の分野が連携を深めることで、「これからの社会資本整備と教育のかかわりについて議論を深めていきたい」と述べた。
旭川開発建設部の一法師隆充次長が「“青い池”の秘密~注目を集める“青い池”その大きな役割とは」と題して基調講演した。
道内外から多くの観光客が集まる美瑛町の青い池の成り立ちについて説明。十勝岳噴火による融雪型火山泥流の被害防止のため、平成元年に整備したブロック堰堤の内側に水が溜まって、青い池ができたことを紹介した。
「偶然の結果、図らずも町の観光資源として新しい価値を生み出している」と評価。また、防災学習の資源としての役割にもふれ、「青い池をきっかけに過去の災害を考えることが効果的な防災教育となる」と述べた。
基調講演をもとに、小グループで意見交換。「これまでは青い池につながる道が渋滞していたが、いまは直接行くことができる道が整備され、渋滞が緩和されている。社会資本整備と他産業の結び付きを実感した」などの声が上がっていた。
続いて、旭川市立神楽岡小学校の近田博信教諭が「北海道の開拓を担った囚人の物語をどう学ぶか」、比布町立中央小学校の大島慎吾教諭と吉澤康伸教諭が「比布の大切なお祭り~先人の奮闘とその意味を探る」と題して授業実践を報告した。
近田教諭は4年生を対象に副読本等を使って、囚人が開削に携わった国道12号の歴史を伝える社会科の授業を紹介。今後はGIGAスクールの推進で、児童一人ひとりに情報端末が配布され、調べ物学習が容易となる中で、地域の歴史や文化、インフラとの関連などの学習コンテンツの開発の重要性を説いた。
大島教諭と吉澤教諭は4年生の社会科で、比布神社の例大祭とまちの開拓に込められた思いを、様々な体験学習を通して学ぶ授業を紹介。学習を経て、自分たちでできることをすることが地域を守ることにつながり、児童の郷土に対する理解が深まったことを伝えた。
全体交流では、子どもたちの理解を促進させるためにも地域教材のコンテンツづくりの大切さを再確認。専門家が監修する仕組みの必要性も話題に挙がっていた。
(関係団体 2021-01-27付)
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