道教委　幼小連携・接続チェックシート　引継等３観点で事例を　施設、学校、市町村別に用意

（道・道教委 2021-02-03付）

　道教委は、幼小連携・接続のチェックシートを作成した。「授業、行事、研究会等の交流」「効果的な引継」「スタートカリキュラムの充実」の３観点から、幼小連携・接続推進の取組事例を掲載。全体版のほか、幼児教育施設、小学校など、市町村の個別のシートも用意し、今後の継続的な取組の参考とするよう活用を呼びかけている。

　道教委は令和元年度から２ヵ年計画で、幼児教育と小学校教育の接続の円滑化モデル事業を展開。モデル地域の登別市、富良野市、枝幸町、芽室町、別海町において、幼児教育施設の意見を取り入れたスタートカリキュラムの作成など、円滑な幼小接続に向けた取組を進めている。

　取組の成果をもとに、幼児教育施設と小学校が来年度の引き継ぎなどに活用できるよう幼小連携・接続のチェックシートを作成。「授業、行事、研究会等の交流」「効果的な引継」「スタートカリキュラムの充実」の３観点から参考となるチェック項目を示した。

　中では、園だよりや行事予定の提供など幼小における情報共有や、健康状態やアレルギーなどの引き継ぎ内容・方法などの取組を記載。小学校のスタートカリキュラム充実に向けては、幼児教育施設、小学校における相互の教育方針の理解、幼児教育施設の意見収集などを挙げている。

　さらに、より詳細な内容を示した幼児教育施設、小学校など、市町村の個別のチェックシートも用意。活用することで詳細に取組状況を把握し、今後の継続的な取組の参考とすることができる。

　このほか、幼小連携・接続のポイントや幼小間の引き継ぎ、情報共有、交流など１年間におけるスケジュールも掲載。３月に作成予定の『幼児教育と小学校教育の連携・接続の手引き（仮称）』に掲載する。

　道教委は、コロナ禍によって幼小間の交流が停滞しつつある中、幼小連携を組織的・継続的に進めるために自治体の支援が重要とし、自治体の規模や地域のこれまでの取組を踏まえて適宜、役割を見直し、連携を進めるよう呼びかけている。

(道・道教委 2021-02-03付)