遠隔で倶知安町西小校樺山分校訪問(道・道教委 2021-07-05付)
授業を参観するなどして、今後の方策を助言した
遠隔で倶知安町西小樺山分校訪問
望ましい方向へ「自走」
後志局が学校教育指導展開
【小樽発】後志教育局は、遠隔システムを活用した学校教育指導(計画訪問)を展開している。初日となった6月17日には、倶知安町立西小学校(鹿毛貴之校長)樺山分校と教育局を遠隔システムでつなぎ、指導助言。授業改善などの取組状況や今後の方策などについて意見を交換した。今後も管内93校が望ましい方向へ「自走」を実現できるよう、支援を進めていく。
計画訪問は、予定していた30校について、遠隔システムを活用し6月中に実施。7月以降に実施する63校については、管内における新型コロナウイルス感染症の感染状況を見極めながら、実際に学校に訪問する形での学校教育指導を検討している。
計画訪問では、学校が望ましい方向に向かってこれまで以上に自走できるように支援すべく、「現状を客観的に把握すること、よさや課題の背景を見抜くこと、どこを伸ばし、どこを改善するか切り口を見付けること」を学校と共有し、共にスタートラインに立つことを大切にしている。
学校教育指導の初日、樺山分校と後志局を遠隔システムでつなぎ、義務教育指導班の小田浩平主査と岸依美指導主事が指導助言に当たった。
はじめに、樺山分校が目指す子ども像や授業改善の取組、1人1台端末の活用状況などについて説明。つぎにライブ配信によって、小田主査らが各学級の子どもたちの学習の様子や教師のかかわり、板書等について参観した。
その後の協議では、学力向上について、6月の組織力強化会議で示した学力向上ロードマップ(後志版)における組織的な授業改善のための視点と関連を図りながら、現在の取組状況や今後の方策などについて意見交換した。
岸指導主事は、同校のこれまでの取組の成果にふれながら、「目指す子どもの姿に向けて取組の検証時期や方法を明確にする必要がある」と助言。
また、小田主査は、特別支援学級在籍児童の個別の指導計画について、「学習面について目標や指導の具体を明確にするとともに、一定の期間で成果と課題を検証し、課題については目標を再設定するなどして学力をしっかりと保障することが大事」などと助言した。
今後は、計画訪問が終了した学校から、順次、市町村教委や学校のニーズに応じた要請訪問を予定。また、計画訪問で指導助言した内容についてのフォローや、学校の相談等に柔軟に応じるため、スクールコンサルティング(ウェブ面談)にも力を入れていく考え。
(道・道教委 2021-07-05付)
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