札幌市教委　通学路合同点検通知　８月末まで対策個所報告　子どもの視点考慮し調査を

（札幌市 2021-07-16付）

　札幌市教委は１４日付で、市内の各小学校長あてに通知「通学路における合同点検の実施について」を発出した。対策必要個所の調査について、見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路など車の速度が上がりやすい個所、大型車の侵入が多い個所などの観点を踏まえて抽出するよう要請。８月３１日までに通学路対策必要個所調査協議結果報告を提出するよう求めた。

　ことし６月、千葉県八街市において、下校中の児童の列にトラックが突っ込み、５人が死傷する事故が発生。これを受け、文部科学省は、全国の都道府県教委などに対し、市町村立小学校の通学路における合同点検の実施を要請し、通学路の安全対策を講じるよう依頼した。

　現在、市内の各学校では、市通学路交通安全プログラムに基づき、通学路における対策必要個所（危険個所）の調査を実施。市教委の通知では、今回の依頼を踏まえ、本年度のプログラムの留意点を示した。

　対策必要個所の調査に当たっては、保護者、地域住民、スクールガード等の見守り活動者などからの協力を得るとともに、子どもの視点にも配慮するよう要請。「見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路など車の速度が上がりやすい個所、大型車の侵入が多い個所」「過去に事故に至らなくても、ヒヤリハットの事例があった個所」「保護者、見守り活動者、地域住民等から市町村への改善要請があった個所」などの観点を踏まえて抽出するよう求めた。

　新たな対策必要個所については、必ず、道路管理者・交通管理者と合同点検を行うよう要請。

　このほか、通学路対策必要個所調査回答フローチャートを参考に、８月３１日までに通学路対策必要個所調査協議結果報告を提出するよう求めた。

(札幌市 2021-07-16付)