【解説】9月末少年非行等概況 道警
(解説 2021-11-08付)

 道警本部は、ことし9月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は、9月末時点で627人(うち女子は132人)。前年同期に比べ43人減少した。

 内訳は、刑法犯が513人(同110人)で59人減少、特別法犯は113人(同21人)で17人増加した。

 刑法犯少年(犯罪少年)の再犯者率は25・8%で、前年同期比2・9ポイント減となった。 

 非行少年に該当しないものの、飲酒、喫煙、深夜はいかいなどで補導された不良行為少年は、7476人(同1698人)で、1698人減少した。

 刑法犯の検挙・補導人員を罪種別にみると、窃盗犯は98人減の287人で全体の55・9%を占めた。うち、万引きが55人減の200人で、69・7%と最多となった。

 このほか、粗暴犯が94人、風俗犯が30人、凶悪犯が7人、知能犯が18人など。

 学職別では、中学生が最多の139人、高校生129人、小学生118人となり、中高生で全体の52・2%を占めた。

 特別法犯で検挙・補導された113人の法令内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法27人、大麻取締法17人、育成条例15人。

 薬物乱用少年は20人で前年同期比4人減。内訳は、有職少年9人、無職少年7人、高校生とその他学生が各2人となった。

 少年の福祉を害する福祉犯では8人減の172人が検挙された。育成条例と児童買春・児童ポルノ禁止法がそれぞれ77人など。

 福祉犯の被害に遭った少年は139人で、前年同期比13人減。法令別では、児童買春・児童ポルノ禁止法が61人、育成条例が59人など。

 被害少年を学職別でみると、高校生73人、中学生44人、有職少年10人、無職少年8人などとなっている。

(解説 2021-11-08付)

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