【解説】ＩＣＴ学習指導　近く調査へ

（解説 2022-01-17付）

　文部科学省は１２日付で、通知「やむを得ず学校に登校できない児童生徒等へのICTを活用した学習指導等について」を各都道府県・指定都市教委担当課等に発出した。全国的な新型コロナウイルス感染拡大を受け、端末の持ち帰りや学習指導、指導要録上の取り扱いを周知。登校できない児童生徒へのＩＣＴを活用した学習指導の整備状況を近く調査するとした。

　昨年８月に発出した事務連絡を更新して周知。児童生徒が登校できない場合、端末を自宅に持ち帰り、オンラインによる朝の会、健康観察、学習課題等の配信、ウェブ会議システムによる学習指導などを行う重要性を挙げ、端末の適切な利活用の指導やルールの設定など必要な準備が終わっていない学校では早急に取り組むよう要請した。

　文科省ホームページ「子供の学び応援サイト」で掲載する教材や動画を紹介。オンラインで学習やアセスメントができるメクビットの活用を呼びかけた。

　感染症の影響で登校できなかった日数については、出席や欠席にもならず指導要録上の「出席しなければならない日数」から除外できること、オンラインを活用した学習指導を行ったと校長が認める場合は指導要録に「オンラインを活用した特例の授業」として記録することを周知。幼稚園では子供の学び応援サイトに掲載している取組事例集を参考とするなど、幼児の教育支援や保護者への支援を求めた。

　ネットワークの通信速度が十分でない場合、早急に保守事業者等の専門家によるアセスメントを実施する必要があることから、現在募集しているGIGAスクール運営支援センター整備事業の積極的な活用の検討を呼びかけたほか、交付内定前に事業着手する必要がある場合、担当への相談を呼びかけた。

(解説 2022-01-17付)