私大初年度納付金　過去最高に

（解説 2022-01-24付）

　文部科学省は、私立大学等の３年度入学者にかかる学生納付金等調査結果をまとめた。私立大学（学部）の初年度納付金の平均額は前年度比０・１％増の１３５万７０８０円と過去最高を記録。入学料の減少が続く一方、授業料の増加が続いている。

　日本私立学校振興・共済事業団からデータの提供を受け、私立大学等昼間部における初年度学生納付金についてまとめた。

　私立大学における初年度納付金のうち、入学料は０・４％減の２４万５９５１円で平成２４年度から減少が続いている。

　一方、授業料は０・３％増の９３万９４３円となり、２４年度以降増え続けている。施設整備費は０・７％減の１８万１８６円だった。

　系統別にみると、文科系１１８万８９９１円、理科系１５６万６２６２円、医歯系４８９万５３９円、その他の学部１４５万９６１２円。前年度との比較では医歯系学部で０・８％とやや増加した。

　学部別では、医学部が１・２％増の５１０万７６５２円で最も高く、歯学部が０・１％増の４４９万８５５１円、薬学部が０・２％減の２０７万３５５０円など。

　このほか、神・仏教学部がほぼ２年度並みの１１４万６５５１円、社会福祉学部が０・３％増の１１６万８６９１円、法学部・商学部・経済学部が０・２％増の１１８万４２０円など。

　私立短期大学の初年度納付金平均額は０・３％増の１１２万７５８６円。内訳は、授業料が１・２％増の７２万３３６８円、入学料が０・６％減の２３万７６１５円、施設整備費が２・１％減の１６万６６０３円。

　授業料と入学料の合計を国公立・私立大学別にみると、国立大学８１万７８００円、公立大学９２万７６６８円、私立大学１１７万６８９４円となっている。

(解説 2022-01-24付)