【解説】昨年の交通事故死者 最小に(解説 2022-02-25付)
昨年1年間の北海道の交通事故による死者数は前年比24人減の120人で、過去最少となった。
道警の調査による確定値。交通事故発生件数は、前年比406件増の8304件。平成28年以来5年ぶりに増加したが、令和2年の7898件に次いで2番目に少ない件数となった。負傷者数は555人増の9598人で、平成28年以来5年ぶりに増加した。
交通事故死者の概要をみると、年齢別では高齢者が78人(65・0%)で最も多く、うち、自動車乗車中が37人(47・4%)、歩行中が37人(47・4%)。高齢者が歩行中の死者は13人増と、増加が顕著となっている。
第一当事者の年齢層別でも、高齢運転者(65歳以上)によるものが41人(34・2%)で最も多く、次いで、40歳代が25人(20・8%)。高齢運転者は車両単独事故が19人(46・3%)、40歳代は人対車両が14人(56・0%)で最も多い。
第一当事者による違反は、前方不注意が33人(27・5%)で最も多く、次いで、操作不適が18人(15・0%)。
道警では、4年も子どもと高齢者の安全確保を重点の一つとし、交通安全運動を推進。道では、高齢運転者が運転免許証を自主的に返納しやすい環境づくりのため、65歳以上が協賛店で様々な特典・サービスが受けられる高齢者運転免許自主返納サポート制度を実施しており、イオンやコープさっぽろなど32協賛店で様々な特典が受けられる。
また各市町村では、3年5月現在で149市町村が免許自主返納者への優遇措置を実施。バス・タクシー補助を106市町村が実施しているほか、運転経歴証明書手数料補助、乗合タクシーの運行、デマンドバス・コミュニティバス・無料バスの運行、スクールバスの混乗も始まっている。
(解説 2022-02-25付)
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