札幌市社連 冬の学習会 全国大会へ成果共有 授業動画もとに研究提案等(札幌市 2022-02-28付)
札幌市社会科教育連盟(=札幌市社連、白崎正委員長)は21日、オンラインで3年度冬の学習会を開いた。事前に視聴した授業動画をもとに、全体理論提案や研究内容提案、4つのブレイクアウトルームに分かれた研究討議などを実施。来年の全国大会に向けて4ヵ年継続研究で進めてきた研究内容を共有した。
学習会に先立ち、会員は、事前に宮の森小学校の町村康武教諭による6年社会科「世界の未来と日本の役割~国際協力の分野で活躍する人々」の授業動画を視聴。町村教諭は、JICA派遣専門家の坪井達史さんがウガンダの農家が種もみを分けるようにする意図を考えることを通して、現地の農家が自分たちの手で米をつくり、現金収入を得られる価値に気づかせるとともに、現地の課題に合わせて支援の形を変える日本の取組の意味を適切に表現させる授業を展開した。
学習会では、道社会科教育連盟の斉藤健一研究部長が全体理論提案、札幌市社連の竹村正研究部長が研究内容提案を行った。
うち、竹村研究部長は、研究主題「社会を知り、世界を切り拓く北国の子の育成~見方・考え方を鍛え、生きて働く資質・能力を確かに育む社会科の学び」のもと進めてきた4ヵ年継続研究を発表。①社会的事象を創出する人物の営みに学ぶ教材化②理解の質を高め、確かな社会認識を育む単元構成③社会的事象の意味を捉える―の3点を掲げ、研究最終年度の本年度は、これらを焦点化して授業を構築したことを報告した。
続いて、4つのブレイクアウトルームに分かれて研究討議。視聴授業をもとに、より良い授業づくりに向けて活発に議論を交わした。
このあと、研究討議の議論をもとに、札幌市教委の武田暁仁指導主事、新宿区立四谷小学校の石井正広校長、国士舘大学体育学部子どもスポーツ教育学科の澤井陽介教授、文部科学省初等中等教育局教育課程課の小倉勝登教科調査官の4人が助言した。
(札幌市 2022-02-28付)
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