【解説】道教育大3年度卒業生の進路
(解説 2022-07-22付)

 道教育大学を3年度に卒業した学生1176人のうち、43%に当たる506人が教員に就職した。教員養成課程のある札幌校、旭川校、釧路校をみると、卒業生722人のうち、439人が教職に就いた。卒業生に占める割合は60・8%で、前年度と比べて0・9ポイント下回った。一方、教員養成課程を持たない函館校、岩見沢校の卒業生454人のうち、教職に就いたのは67人だった。

 道教育大キャリアセンターは、毎年度、卒業生の就職に関するデータを公表している。教員養成課程のある3校の内訳をみると、札幌校が卒業生260人中149人が教職に。旭川校は278人中157人、釧路校は184人中133人。

 割合をみると、札幌校は57・3%で前年度と比べて3・6ポイント下降。旭川校は56・5%で1・8ポイント下降、釧路校は72・3%で4ポイント上昇した。

 校種別にみると、公立小学校に就いたのは、札幌校81人、旭川校74人、釧路校95人の計250人。公立中学校は札幌校35人、旭川校64人、釧路校28人の計127人。公立高校は札幌校6人、旭川校7人、釧路校3人の計16人。その他の学校は札幌校13人、旭川校12人、釧路校7人の計32人。養護教諭は全て札幌校で14人となっている。

 一方、函館校、岩見沢校の卒業生をみると、教職に就いたのは計67人。公立小学校が函館校23人、岩見沢校3人の計26人。公立中学校が函館校19人、岩見沢校11人の計30人。公立高校は函館校、岩見沢校各4人で計8人。その他の学校は函館校3人だった。

 大学院教育学研究科修了生(修士・専門職学位)114人のうち、53人が教職に。内訳は公立小学校が23人、公立中学校が19人、公立高校が3人、その他の学校が8人となっている。

(解説 2022-07-22付)

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