道教委指定校の芽室中校区 中 1ギャップ解消へ小6対象に 子ども理解支援ツールほっと活用(学校 2022-08-04付)
検討委員会ではツールの活用、課題などについて話し合った
【帯広発】道教委の中1ギャップ問題未然防止事業の推進地域に指定されている芽室町立芽室中学校区は、子ども理解支援ツール「ほっと」の活用を推進している。前年度の試行を踏まえ、本年度は小学校6年生を対象に追加することを検討。中1ギャップが生じる過程への理解に力を注ぐ。
芽室中、芽室小学校、芽室南小学校からなる同中学校区の事業指定は、本年度で2年目。
前年度、中学2年生を対象に入学から1年をふり返るアンケート調査、子ども理解支援ツール「ほっと」を実施した。
小学校に対しては、中学校の部活動紹介動画の配信や、中学校教員による出前授業を行い、中学校の学習等への理解を深めた。
また、芽室南小の6年生にも「ほっと」を試行。芽室中所属の事業加配教員が結果を集計し、レーダーチャートを教職員に共有した。
小学校6年生から中学2年生までの個人の変容を見取り、中1ギャップが生じる過程等を分析するため、本年度は小学校2校の6年生を調査対象に加えて実施する見込み。
このほか、本年度は中学校での合同授業や、6年生対象の部活動体験、校内研修の相互参加、町教委と連携した「ほっと」の研修会などを検討している。
7月中旬、芽室中で行われた検討委員会では、各校の教頭や小6・中1の学級担任等に加え、事業加配教員、町教委職員、十勝教育局職員が出席した。効果的な取組推進に向け意見を交わした。
協議の中で「ほっと」に関して「関わりの中で見える特性も多い」との意見が上がった。加配教員は「観察以外で子どもを多面的に見るための一つの手立て。結果を参考に関わり方を工夫していくこともできる」と説いた。
また、6年生はQUテストなど各種調査が多いことに懸念を示す声が上がり、町教委職員は「確実に必要な調査を精査する必要がある」と見解を述べた。
小学校2校においては、大半の児童が中学校で出会うことから、環境や人に慣れるため、小学校から段階的に交流機会を設ける案が出された。
(学校 2022-08-04付)
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