本道教育の推進へ新計画　「自立と共生」２２施策　ＳＤＧｓ推進明記　意見公募中

（道・道教委 2022-09-20付）

道教育推進計画（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は５年度から始まる新しい北海道教育推進計画の素案をまとめた。基本理念「自立」と「共生」を掲げ、３本の柱と２２の施策から本道が目指す教育の全体像を示した。ＳＤＧｓ推進の施策項目を新たに設け、用語解説やトピックスを盛り込むなどより分かりやすいデザインに一新している。１０月１４日までパブリックコメントで意見を募集する。

　道教育推進計画は、本道が目指す教育の基本的な理念や目標を設定し、今日的な課題の解決や地域創生の実現に向けた教育の全体像を示すもの。

　現行計画が４年度で完了することから５～９年度を計画期間とする新たな計画を策定する。

　新計画は「教育計画の策定」「北海道の現状と課題」「北海道が目指す教育の基本理念」「施策」―の４章で構成。　

　基本理念は現行計画の「自立」と「共生」を受け継ぎ、施策の柱を①子どもたち一人ひとりの可能性を引き出す教育の推進②学びの機会を保障し質を高める環境の確立③地域と歩む持続可能な教育の実現―に設定した。

　施策項目は６分類３０項目から３分類２２項目に再構築。ＳＤＧｓやＳＴＥＡＭ教育の推進などの項目を新設している。各施策では、１０年後を見据えた今後の方向性と主な取組、推進指標を記載しており、具体的な目標値は今後決定する。

　道民に幅広く理解してもらえるよう、施策項目では新たに具体的な実例を紹介するトピックスや用語解説を記載した。ＩＣＴ活用の重要性を踏まえ、ＩＣＴを活用した具体的な取組も明記。担当課のホームページを２次元バーコードで示している。

　道議会での議論やパブリックコメント、関係団体への意見照会を経て５年２月に原案をまとめ、３月に決定する。

(道・道教委 2022-09-20付)