幌延小　１日防災学校　避難意識して生活して　マイタイムライン作成など

（学校 2022-09-21付）

天塩川のＶＲを体験する児童

　【稚内発】幌延町立幌延小学校（塩原悟校長）は１３日、同校で１日防災学校を実施した。各学年の児童が防災に関する講話や電気を使用しないハイゼックス炊飯など、様々な活動に取り組んだ。４年生１６人は、災害を想定して自分・家族の行動を記入する「マイタイムライン」を作成し、防災意識の向上を図った。

　道教委は、児童生徒の安全に関する資質・能力を身に付けさせることを目的に１日防災学校を実施。学校が主体となって、専門家による講義や体験活動に取り組んでいる。

　本年度、宗谷管内では、４９校が１日防災学校を行う予定となっている。

　１３日は、幌延小が１日防災学校を実施。稚内地方気象台の職員らが講師として来校した。うち４年生１６人では、開発局留萌開発建設部の天野直哉上席治水専門官による水災害に関する授業が行われた。

　授業は、町内を流れる天塩川流域における災害とその対策について調べることなどを通して、洪水に備える避難行動の必要性を学ぶことが目的。

　冒頭、天野専門官は、天塩川の詳細を説明。天塩川の長さは全国でも４位、道内では２番目であることを紹介した。

　つぎに、過去に天塩川の冠水による災害時の映像を視聴。多くの家屋や人命に多大な被害が発生したことを確認した。

　天野専門官は、災害発生時の避難の重要性を強調。「避難は自分と家族を守る行動。普段の生活から意識してほしい」と呼びかけ、防災グッズの確認や町で発行しているハザードマップの活用を呼びかけた。

　このあと、４グループに分かれて、災害発生前や発生直前時の正しい行動を明記する「マイタイムライン」を作成。台風の発生や接近、河川が氾濫した際に、自分・家族が取るべき行動をグループ内で話し合いながら記入した。

　このほか、防災グッズを詰め込んだリュックを背負ったり天塩川のＶＲ動画を体験したりするなど、防災意識の向上を図った。

(学校 2022-09-21付)