札幌市　５年度予算要求概要　学校給食費公会計化へ　ＣＳ導入、福移学園時間講師等

（札幌市 2022-11-22付）

　札幌市は１８日、５年度予算要求の概要を公表した。４月に市長選を控えた骨格編成で、一般会計の要求総額は前年度比５・６％増の１兆２２６９億円。うち戦略ビジョン推進関連費は２７９億円、新型コロナウイルス感染症対策関連費は１５３３億円となった。教育委員会関係の事業をみると、学校給食費の公会計化に向け８２億８３００万円、コミュニティ・スクールの導入準備などに１４００万円、義務教育学校福移学園の時間講師配置などに３５０万円を要求している。

　教育委員会の要求総額は５５・２％増の６６３億８８００万円で、戦略ビジョン推進関連費は８４億７３００万円、新型コロナウイルス感染症対策関連費は２億４３００万円。学校給食費公会計化運営費、学校施設改築費などが押し上げの主な要因となっている。

　新規事業をみると、６年度から始まる仮称・第２期教育振興基本計画策定に４００万円を計上した。

　学校施設照明器具ＬＥＤ化に向けた改修費として１億４１００万円を措置。幼稚園１園、小学校４７校、中学校２０校、高校１校を対象に実施設計に着手する。

　本年度策定したさっぽろ読書・図書館プラン２０２２を推進するため、図書館の将来の在り方に関する調査研究および企画事業を実施する。１７００万円を積み上げた。

　レベルアップ事業では、５年４月から開始する学校給食費公会計化運営に８２億８３００万円を盛り込んだ。

　５年度の義務教育学校福移学園の開校に向けて時間講師を配置するほか、その他開校予定地区における準備を推進するため、３５０万円を計上した。

　小中一貫した地域とともにある学校づくり推進費では、新たにコミュニティ・スクールの導入に向けた準備を行うため１４００万円を措置した。

　このほか、学校施設新築に３億５８００万円を要求。仮称・定山渓地区義務教育学校の新築、仮称・真駒内地区義務教育学校の実施設計、仮称・厚別南・青葉地区義務教育学校と藻岩・啓北商業高再編新設校の基本設計を行う。

子ども未来局

　子ども未来局の要求総額は、前年度比３・９％減の１２１７億６６００万円。うち戦略ビジョン推進関連費は９億３０００万円、新型コロナウイルス感染症対策関連費は１０億１２００万円となっている。

　新規事業では、私立学校ふるさと応援教育振興補助金に１８００万円を計上。ふるさと納税制度を活用し、集まった寄付金を私立学校に交付する。

　また、冷房設備が完備されていない公立保育所１３施設を対象に設備の設置を進めるため７００万円を盛り込んだ。

(札幌市 2022-11-22付)