藻岩南小、南の沢小、南が丘中の適正化　義務教育学校視野に検討　札幌市教委　今月末に説明会

（札幌市 2023-01-18付）

学校規模適正化を検討する地区と学校（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市内の小・中学校における学校規模適正化に向けた動きが活発化している。本年度は、児童生徒数の著しい減少が見込まれる３区６地区の計１４小・中学校を対象に、順次説明会を開催。このうち南区藻岩・南沢地区の藻岩南小学校、南の沢小学校、南が丘中学校の３校については、義務教育学校の新設を含めた検討に入る方針だ。市教委は、今月末に始まる説明会で案を示すとみられる。

　市教委は、少子化に伴う学校の小規模化を防ぐため、平成１９年に「市立小・中学校の学校規模適正化に関する基本方針」を策定。小学校１２学級以上、中学校６学級以上を適正規模として設定した。

　市教委は本年度、令和１０年度までの学級数を推計し、小・中学校計４３校で適正規模を下回る見込みとした。これらの学校を含む地区では、保護者や地域住民との話し合いを通じて、統廃合を含めた適正化の方向性を定めることにしている。

　年度内は、既に説明会を実施した東区２地区と豊平区２地区に加え、南区の藻岩・南沢地区と藤野地区の計３区６地区で検討を進めている。

　藻岩・南沢地区の対象校は、現時点で７学級（特支２）の藻岩南小と、小中一貫した教育のパートナー校である南の沢小と南が丘中の３校。市教委によると、統合し、義務教育学校化することも視野に入れているという。

　藤野地区でも、藤の沢小の児童数減少が見込まれるため、近隣の藤野南小との統合を検討している。

　今月末から保護者や地域住民にオープンハウス型説明会で案を示し、年度内にも地域学校配置検討委員会で具体的な協議を始める。

　南区における説明会の開催日程はつぎのとおり。

▼藻岩・南沢地区（もいわ地区センター）

▽２９日（日）午前１０時～午後４時

▽３０日（月）午後４～８時

▼藤野地区（藤野地区センター）

▽２月３日（金）午後４～８時

▽２月４日（土）午前１０時～午後４時

(札幌市 2023-01-18付)