ニセコ高　品川女子学院と遠隔授業　町の旅行企画商品化へ　ＳＮＳ活用の観光ＰＲ学ぶ

（学校 2023-01-31付）

オンライン上でディスカッションしながら作業した

　【小樽発】ニセコ高校（篠原圭校長）の１・２年生１１人は昨年１２月中旬、同校で品川女子学院（東京）とのオンライン課外授業を実施した。ニセコ町のサステナブル旅行企画の作成、商品化を目指すもの。町総務課の赤星昭江氏を講師に招き、ＳＮＳを活用した観光ＰＲについて学んだあと、両校合同のチームに分かれて、ツアーのプレスリリースを作成した。

　取組はＳＤＧｓ未来都市であるニセコ町で、品川女子学院と共にサステナブルな旅行企画を高校生視点で考え、商品化を目指すもの。合同授業とすることで、より多角的な視点で商品企画を考案することがねらい。

　授業には同校の１年生５人、２年生６人のほか、品川女子学院の１・２年生１１人が参加。両校合同の５チームに分かれ、実施している。

　これまでのオンライン授業では、ニセコ観光の課題やサステナブル旅行商品の事例について学んだほか、ペルソナ設計や旅行商品の企画設計などを行ってきた。

　３回目の授業では、町役場の赤星氏からＳＮＳを活用した観光ＰＲマーケティング戦略について講話を受けた。赤星氏は、プレスリリースを通してメディアが報道・掲載し、一般の方々が情報を知るきっかけをつくることの重要性を伝えた。

　このあと生徒たちは「ツアー企画は作成するだけではなく、ＳＮＳ等を活用し、世の中の人に届けなければいけない」という学びを踏まえ、チームごとにツアーのプレスリリースを作成した。

　生徒たちは授業について、コミュニケーションを取り、協働する大切さを実感するとともに「ニセコにいる私たちにも思いつかないニセコの魅力を、たくさん気付かせてもらっている」と感想を述べた。

　同校は「自分の住んでいる町や持続可能なまちづくりについて、協働して粘り強く考えることで、主体的に取り組める力を身に付けてほしい」と期待を込める。

　今後は２月中旬に品川女子学院の生徒を町に招き、フィールドワークとグループワークを予定。

　その後最終プレゼンテーションを実施し、優秀なチームの企画をベースに、各チームのアイデアをプラスし（株）ニセコリゾート観光協会で旅行商品として販売する計画となっている。

(学校 2023-01-31付)