札幌市　虐待通告や養護相談増大で　ＳＮＳ相談４月開始へ　厚労省構築システム活用

（札幌市 2023-02-14付）

　札幌市は、虐待通告や養護相談の増大に対応するため、５年度から新たにＳＮＳ相談を導入する。厚生労働省が構築するＳＮＳを活用した相談支援システムを活用。市では４月中にも運用を開始する。

　全国的に児童や若年層の保護者は、電話よりもＳＮＳを主要なコミュニケーションツールとして活用している。これを受け厚労省では、５年度から子どもや保護者の悩みをいち早くキャッチし、虐待の芽を摘むことができるよう、ＳＮＳを活用した相談窓口を開設し、よりアクセスしやすい相談体制を構築する。

　市が導入するＳＮＳ相談は、厚労省によって開設される虐待防止のためのＳＮＳを活用した全国一元的な相談の受付体制を利用して実施。従来実施してきた虐待通告や養護相談の増大に対応するための電話相談に加え、ＳＮＳのラインを活用した新たな相談窓口を開設する。

　相談内容は①児童虐待に関する相談、または児童虐待につながる恐れのある相談②子育ての不安、しつけ、育児、家庭内暴力、いじめ、不登校、ヤングケアラー、家庭や家族の悩みなど、子どもや子育てに関する相談全般―など大きく分けて２つを想定している。

　札幌市児童相談所では「これまで電話で相談しずらかった人も、ＳＮＳのチャットを活用して気軽に相談してほしい」としている。

(札幌市 2023-02-14付)