余市町５年度教育行政執行方針　電子教材で学力向上へ　国の事業活用し授業改善等

（市町村 2023-04-17付）

前坂伸也教育長

　【小樽発】余市町教委の前坂伸也教育長は５年度教育行政執行方針において、国の事業を活用した授業改善や検証を行い、デジタル教材による学力向上の取組を進めるとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▽生きる力、学ぶ意欲を育む学習指導の充実

　国の事業を活用した授業改善や検証を行い、デジタル教材による学力向上の取組を進める。学習支援員等の配置を継続する。ＩＣＴ機器を活用し、主体的な学習活動や学習意欲、思考力と判断力、課題解決力の育成に努める。ＡＬＴを各小・中学校に配置する。各学校の特別支援教育コーディネーターを中心に関係機関と連携し、教育環境の整備とニーズに応じた適切な指導や支援に努める。

　学校便りなどで保護者や地域住民へ情報提供を行い、学校評価制度の運用のほか、学校運営協議会による地域に根差した教育活動の充実と小・中学校の連携強化に努める。働き方改革を推進し、教職員が児童生徒に向き合う時間をより多く確保するほか、各種研修会への参加を促進する。

▽思いやりと自ら律する心を大切にする生徒指導の充実

　スクールカウンセラーを継続配置する。適応指導教室を開設し、学校復帰に向けた支援を行う。いじめの実態調査アンケート等の結果を活用し、保護者と連携を強化し、いじめの早期発見と早期解決に努める。体罰や体罰と感じさせるような不適切な指導が行われないよう、教職員の意識改革に努める。

▽生命を尊ぶ心を大切にする健康・安全教育と教育環境の整備充実

　防犯教室の開催や防犯訓練の実施、性や薬物乱用防止に関する指導、ＳＮＳ等の利用に関する指導の充実を図るとともに、保護者や地域住民への情報提供を行い、学校・家庭・地域の連携強化に努める。町立学校適正規模・適正配置基本計画に基づき、学校施設の再編整備に向けた取組を進める。給食の食材に地場産品を活用し、食の重要性に関する理解を深め、望ましい食習慣を養う指導に努める。電子図書館の積極的活用や町図書館との連携で、学校の要望に沿った図書の貸し出しや出前図書館の活用を図る。教育に係る経済的支援を継続し、均等な教育機会の確保に努める。

▽青少年の健全な育成に向けた環境づくり

　障がいのある子どもたちには、児童生徒と関係団体による体験活動の場を設け、地域への情報提供に努める。放課後の多様な体験活動と学習機会の提供のため、活動拠点を確保し、地域との連携強化、ボランティアの確保および育成と活動推進に努める。

▽芸術文化活動の振興と文化財の保存と活用

　学校図書館や関係施設、ボランティアとの連携を図るとともに、読書環境の整備に努める。電子図書館の利用者の拡充と利用促進を図り、学校図書館と連携し、魅力ある電子書籍の充実に努める。郷土の歴史に関する資料収集と文化財施設の適切な保存、維持管理を行い、小・中学校や生涯学習の関連事業での文化財資料活用推進に努める。

▽体力向上と健康増進のためのスポーツ活動の振興

　スポーツ少年団や体育連盟等の関係団体と連携し、地域部活動など各世代のスポーツ環境整備を図る。

(市町村 2023-04-17付)