【解説】子どもの割合 11・5%に
(解説 2023-05-10付)

 総務省の発表によると、4月1日時点における15歳未満の子どもの数は前年比30万人減の1435万人となり、42年連続の減少となった。総人口に占める子どもの割合は11・5%で49年連続の下降。全都道府県で0・1~0・2ポイント下降しており、北海道は秋田県、青森県のつぎに低い10・3%だった。

 国勢調査による人口を基礎としてその後の動向を他の関連資料から算出したもの。

 子どもの推計数は1435万人で、男子が735万人、女子が700万人。年代別では、未就学の乳幼児(0~5歳)が510万人で総人口の2・6%、小学生(6~11歳)が604万人で4・9%、中学生(12~14歳)が321万人で2・6%となっている。

 子どもの数が100万人を超えた都道府県は東京都、神奈川県、大阪府の3都府県のみ。

 子どもの割合は昭和25年の35・4%をピークに低下傾向にあり、第1次ベビーブーム後の40年には総人口の約4分の1まで下降している。

 その後の第2次ベビーブーム期(46年~49年)を迎え出生児数は増加。49年の24・4%から再び低下が続き、平成7年に16・0%、17年に13・8%と8分の1となった。

 子どもの割合は沖縄県が16・3%と最も高く、滋賀県、佐賀県が13・2%などと続いた。

 最も低かったのは秋田県で9・3%。つぎに青森県の10・2%、北海道の10・3%となった。

 調査方法が異なるため単純な比較はできないが、国連が発表した令和4年調査の数値と日本の子どもの割合(11・5%)を比較すると、米国が18・0%、英国が17・5%、中国が17・2%、韓国が11・6%といずれも日本を上回っている。

(解説 2023-05-10付)

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