十勝局　地学協働推進アイテム集　子の学び深化へ活用を　生活習慣定着など１４種紹介

（道・道教委 2023-11-28付）

　【帯広発】十勝教育局は、管内小・中学校等における地域学校協働活動の成果等をまとめた「十勝管内地学協働推進アイテム集」を作成した。地域活性化や子どもの生活習慣定着等に向けて学校や地域、関係者が連携した活動など、１４の取組を紹介。地域と学校が協力体制を築き、子どもの学びを深める取組の推進を期待している。

　道教委は、地域学校協働活動を推進するヒントとなる取組をアイテム化し、自治体や教育委員会、学校等に紹介する「地学協働推進アイテム」をホームページに公表。子どもたちの活動について保護者や地域住民が日常的に確認することで、地域一体となった地学協働の推進を目指している。

　十勝局は管内の取組の調査に当たり、市町村教委に協力を依頼した。学校と地域、児童生徒と地域住民等が連携・協働した活動が管内で盛んなことから、より多くの取組を普及するため独自にアイテム集を作成。教育行政と学校が取組を共有し、連携を強化してもらうことも一つの目的としている。

　冊子には、管内小・中学校や自治体が地元企業や地域住民等による協力を得て実施した活動の概要やポイント、成果物、関係団体等を掲載。地域活性化に向けて関係者等への取材や発表を行った事例、通学路の安全性を高める取組、ネット・スマホ・ゲームとの付き合い方に関するルールの作成など、１４のアイテムを紹介している。

　冊子は教育委員会訪問を通じて、社会教育関係者等に配布した。

　十勝局の田尾和祐社会教育指導班主査は「アイテムを通して地域との協力体制を築き、地域が学校の教育活動に参加することで、子どもの学びを深めるために活用してもらいたい」と話している。５年度の取組も引き続き調査し、冊子にまとめる予定だ。

(道・道教委 2023-11-28付)