学体連 全国研究優良校十勝管内 清水小と足寄中が受賞 授業内外で運動環境整備
(関係団体 2024-01-10付)

全国学校体育研究優良校①清水小
優良校および功労者表彰を受賞した下坂校長

 【帯広発】日本学校体育研究連合会(学体連)による5年度全国学校体育研究優良校に、十勝管内から清水町立清水小学校(下坂吉彦校長)と足寄町立足寄中学校(中井哲校長)が選ばれた。2校は、授業内外で児童生徒が運動に親しむ環境づくりに専念し、教職員の授業力向上にも力を注いでいる。

 学体連は例年、学校体育の発展に顕著な業績を上げた学校や体育指導者を表彰している。

 清水小は、児童が意欲的に体育の授業に臨み、体力・運動能力の向上を図るよう、教材・教具や学習過程の工夫および開発に取り組んでいる。4年度から、小学校体育エキスパート教員が所属していることから取組がより充実し、児童の実態に応じた授業改善を教職員間で共有している。

 また、校内の円柱にアスリートの身長に合わせたジャンプタッチ表を掲示したり、ビジョントレーニング表とストップウオッチを設置したりするなど、校舎内のスペースを有効活用した取組によって“運動の日常化”を図っている。

 今回、学体連から功労者表彰を受けた下坂校長は「地道な取組が認められ、教職員全員の励みになっている」「体力や健康は全ての活動のベースになる。子どもたちが生涯にわたり運動に親しめるような環境をつくっていけたら」と話した。

 足寄中は、学校の重点課題に「考える・伝える・関わる」を掲げ、全教科の授業づくりの柱としている。体育科においても、目標設定や振り返りに重きを置き、ICTの活用や地域人材の協力を得た活動などを積極的に取り入れている。

 生徒会役員が企画する異学年交流の催しでは、昼休みに縦割りグループで運動に親しむ場面も。授業内外で生徒間の関わりを意識した活動が行われている。

 中井校長は受賞を受けて「職員の自信や参画意識の向上にもつながり、自走する集団に向けた機運が高まっている」「体育科授業の成果をもとに、目標設定・振り返りや地域の協力を得た授業づくりを他教科にも広げていきたい」と述べた。

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全国学校体育研究優良校②足寄中
(左から)中井校長、保体教員の遠藤啓佑教諭、矢野力也教諭

(関係団体 2024-01-10付)

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