道教委が取組事例集公開 生徒主体で校則見直し 道立高18校 「自ら守る」姿勢に(道・道教委 2024-03-01付)
道教委は道立高校の校則見直しの取組事例集を作成し、ウェブページで公開した。頭髪・制服に関する制限緩和、ジェンダー平等への配慮など生徒主体の取組で校則を見直した18校を掲載。生徒自ら校則を考えて守ろうとする姿勢の醸成や生徒指導の負担軽減につなげている。
平取高校では学校祭における化粧・装飾品に特別ルールを設定。生徒が楽しめる環境を整備したほか、生理用品の種類の選定・設置方法の工夫・補充を生徒自ら実施している。グーグルフォームを活用して見直すべき校則を整理した清水高校、各フロアに目安箱を設置した札幌英藍高校など、生徒による意見聴取にも工夫が見られた。
保護者・地域から意見を聴取した取組をみると、余市紅志高校では地元企業の意見をもとにツーブロックの解禁や夏服用半袖ポロシャツの色の自由化を実施。枝幸高校では生徒・保護者・教職員のアンケート調査をもとに頭髪の規定を見直し、アルバイト許可の対象に長期休業のほか平日・土日・祝日を加えた。
ジェンダー平等に配慮した校則の見直しとして、釧路湖陵高校では6年度新学科設置を契機に女子制服を見直す検討委員会を設立。生徒や保護者の考えを踏まえ新制服のデザインを決定した。
七飯高校や羽幌高校は女子制服にスラックスを導入する規定を追加し、性的マイノリティーの観点から制服の多様化につなげている。
厳冬期の防寒対策のため、帯広三条高校では登下校時にウインドブレーカーの着用を認める条項を追加。札幌西高校では18歳成人に伴い運転免許の取得について条件付きで自動車学校への通学を認め、生徒・保護者の意見をもとに取組を進めている。
道教委は、生徒の実情、保護者の考え、社会の状況を踏まえ、絶えず積極的に校則を見直すことが必要とし、全教職員が引き続き校則の見直し・運用について理解を深め、必要な取組を進めるよう呼びかけている。
(道・道教委 2024-03-01付)
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