恵庭市教委 第2期読書活動推進計画 高大生対象にイベント 小中学生対象に朝読・家読(市町村 2024-04-11付)
恵庭市教委は、第2期読書活動推進計画を策定した。計画期間は6年度から15年度までの10年間。読書習慣形成に向け、小中学生では朝読・家読を重点的に推進。読書離れが懸念される高校・大学生を対象に新たなイベントの実施を計画している。このほか、市民のさらなる利用促進を図るため、予約図書受け取りロッカーやセルフ貸し出し機の設置拡大に加えて、新たに図書の除菌を行う機器等の設置や電子図書館サービスの推進を図る。
市教委は、平成26年に第1期計画を策定し「本と出会い 人と出会い つながりひろがる 読書のまち 恵庭市」を基本理念に設定した。
市立図書館の図書を学校図書館で受け取ることができる「高校ブックライン」を恵庭北高校や恵庭南高校で開設したほか、小・中学校での朝読書や学校司書の配置等を実施。「読書のまち」として様々な取組を進めてきた。
第1期では、学校図書館図書標準の達成や図書館利用の満足度調査が目標値を大きく上回るなどの成果が上がった。一方で、コロナ禍の影響で1人当たりの貸し出し冊数が減少し、特に16~22歳の高校生期から青年期において極端な減少率を示したことから、事業等の周知など積極的な対策の推進が課題となっている。
第2期では、基本理念を引き継ぎ①生涯各期に応じた読書活動の推進と環境づくり②市民との協働による読書活動の推進③図書館サービスの充実と適切な環境の整備―の3点を基本方針に据えた。
①では、乳幼児に優しい図書館づくりと利用の促進に向けて、ブックスタート事業、幼稚園や子育て支援施設等による読み聞かせ会を実施する。
小中学生の読書習慣形成等を図るため、学校図書館の計画的な図書整備と利用促進の広報活動、司書教諭・学校司書の配置および研修会の実施、学校と市立図書館との連携強化を図り、総合学習やキャリア教育における図書館の活用などを推進。特に重点事業として、小・中学校で朝読・家読を進める。
15年度までの目標指標として、全国学力・学習状況調査で「読書は好きですか」の設問に対し「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と回答する割合を小中学生共に85%とした。
課題となっている高校・大学世代では、新たにイベント実施やコーナーの設置および周知を図る。加えて、高校ブックラインの実施や団体貸し出し、キャリア教育における市立図書館の活用等を図り、一人ひとりが主体的に読書活動に取り組めるよう努める。15年度までの目標指標として、市立図書館での貸し出し冊数を1万冊とした。
成人以降の世代には、読書環境の整備やボランティアの育成支援を進めるほか、新たに外国人に向けたサービス内容を検討・支援する。
②では、読書に関する記念日および関連事業をはじめ、図書館まつりなど様々な読書活動の情報を電子媒体等を活用し、積極的に発信する。
③では、予約図書受け取りロッカーやセルフ貸し出し機の設置拡大を図るとともに、新たに図書の除菌を行う機器等の設置や電子図書館サービスの推進に取り組む。
このほか、次期図書館情報システムの更新や民間活力導入の拡大検討を図るほか、市立図書館本館および島松分館の施設・設備改修計画の作成、島松分館の複合施設への移転やICT設備の導入を検討する。
(市町村 2024-04-11付)
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