国内初 教員養成教員を育成 道・大阪・福岡3教大の新課程 定員12人 9月に募集要項発行(学校 2024-05-30付)
道教育大学、大阪教育大学、福岡教育大学は、共同教育課程による博士後期課程の設置構想を公表した。教員養成単科大学が連携し、臨床的な研究力と教員養成の学識を備えた「教員養成担当教員」を育成する国内初の取組で、教育課程の特徴や修了要件、研究指導の概要、今後のスケジュールなどを明らかにした。
3大学共同教育課程による博士後期課程は、臨床的な研究力と教員養成の学識を備えた「教員養成担当大学教員」や「教員研修担当者」等を養成することが目的。全国を縦断するネットワークを構築し、学校現場をフィールドとした臨床的研究によって、課題解決に寄与する大学教員などを養成する。
設置構想をみると、博士課程の入学定員は道教育大、大阪教育大、福岡教育大の各4人の計12人を予定。標準修業年限は3年とするが、現職教員の履修に配慮して6年を上限とする長期履修学生制度を設ける。
学納金は入学料28万2000円、授業料は年額53万5800円で、各大学において経済的修学支援制度等を整備する。
教育課程は「臨床発達教育科学」「臨床教科学」の2分野。学生は平日の夜間と土曜日の午後、夏季や冬季休業期間中に実施する集中講義において履修や研究指導を行い、学位論文執筆のための研究活動を進める。
研究指導は主に大学で行うが、対面による研究指導のほか、3大学連携によるオンラインシステム「共同ネットワークラボ」の機能を活用して共同で研究指導を展開する。
選抜方法は書類審査(履歴書、論文、計画書など)、筆記試験(小論文、語学試験)、口述試験(研究計画書・志望分野に係る口頭試問)の三つを予定。
文部科学省の設置認可後、学生募集要項を9月に発行し、学生募集方法の詳細を周知する。入学者選抜試験は12月8日に実施し、同月下旬に合格者を発表する予定。
(学校 2024-05-30付)
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