道ＭＡ＋ＣＨ指定の上ノ国高　グローカル探究を推進　社会課題テーマに外部講師招き

（学校 2024-05-27付）

　【函館発】本年度、道教委の新規事業「北海道ＭＡ＋ＣＨプロジェクト」の指定を受けた上ノ国高校（吉田享平校長）は、事業と総合的な探究の時間の一体的な推進に向け、探究活動を「地域の未来を創るプロジェクト学習“上高グローカル探究（ＫＧＰ）”」と定め、取組内容を発展させる。「ヒグマとの共生」など現代的な社会課題をテーマに設定。生徒が外部講師と関わりながら多様な価値観に触れる活動を通して、地域づくりの一員として当事者意識のかん養を目指す。

　同校は本年度の学校経営の方向性のうち、特色・魅力化に向け「小規模校の強みを最大限生かし、その価値を高める教育の探究」「地域を題材にした探究的な学びの充実、地域を育てる学力の育成」「グローカルな見方・考え方のかん養（地域を掘り下げ、世界とつながるグローカルマインドの育成）」の３本柱を据えた。

　プロジェクト学習は、地域で働き、暮らす大人との関わりを通じて、身近な生活課題を学習と結び付けることがねらい。

　本年度の１年生からが対象で、総合的な探究の時間の活動で年間６回の講座を計画している。テーマは「ヒグマとの共生」「脱炭素社会」「ｅスポーツ」など生徒の興味・関心が高い現代的な課題を設定。道教育大学函館校やソフトバンク㈱、檜山振興局、上ノ国町役場、道南ｅスポーツ協会などの協力のもと、学習を深める。

　本年度から３ヵ年計画で事業指定を受けた道教委の「ＭＡ＋ＣＨプロジェクト」では、地学協働コーディネーターに町内在住で元業務支援員の森尚美さんを配置。

　自身のＵターン経験などを踏まえ、高校生、地域の大人が一体となった地域学校協働活動の推進や地域課題を解決するための探究活動を支援する。

(学校 2024-05-27付)