道教委を北京市教委などが表敬訪問 交換留学実現へ意見交換 放課後活動など取組共有(道・道教委 2024-06-21付)
山城局長(左)と張さん
道教委は19日、中国北京市教育委員会などからの表敬訪問を受け入れ、今後の交換留学に向けた意見交換を行った。放課後活動や中央工芸美術学院の学習内容などについて共有。山城宏一学校教育局指導担当局長は、交換留学の実現に向け、相互の教育課題や取組について意見交換を進めていく考えを示した。
道教委と北京市教委は3年度、両地域の協力関係を若い世代に引き継ぎ、将来にわたり、継続的な取組を進めていくことができるよう、両教育委員会の間で教育分野の協力に関する覚書の調印を交わした。
その直後、新型コロナウイルス感染症がまん延し、対面での交流は実現しなかったが、北京市の月壇中学校と札幌東高校、北京学校と函館中部高校がそれぞれオンライン交流を続けてきた。
また、昨年10月には、約1週間、道青少年中国友好訪問事業を実施し、道内の高校生16人が月壇中学校や旧所名跡などを訪問。参加した生徒からは「言語や文化、価値観は異なっていても、国境を越えて感情を伝えることができると実感した」「今回の貴重な経験は、何事にも失敗を恐れず挑戦していこうと思うきっかけにもなった」などの感想が寄せられた。
この日は、北京市教委の張鳳華さんら6人が道庁別館を訪問。道教委側は、山城指導担当局長、髙田安利高校教育課長、石黒千栄子課長補佐が応対した。
山城指導担当局長は両教育委員会の教育分野の協力に関する覚書やこれまでのオンライン交流、道青少年中国友好訪問事業などを振り返り「今後は、交換留学が実現するよう、相互の教育課題や取組の意見交換を進めていきたい」との考えを示した。
張さんは「昨年の両教育委員会の交流を通じて、互いの認識が共有できた。われわれとしても道教委との交流を大事にしているので、今後も交流する活動の機会を増やしていければ」と話した。
続く意見交換では、今後の交換留学に向けて、両国における放課後活動や中央工芸美術学院の学習内容などを共有。このあと、互いの地域の記念品を贈り合い、記念撮影を行った。
◆札幌東高を訪問し 国際交流など議論
北京市教委視察団一行は20日、札幌東高校(須藤克志校長)を訪問した。須藤校長は、視察団を歓迎し「日中国際交流のさらなる発展を心から願っている」と述べた。
同校の特色や国際交流事業の概要を説明したあと、視察団と意見交換。特色ある教育活動と学力定着の両立、学習評価の在り方、入学者選抜の違い、国際交流に求めるものなどについて、双方の考え方を確認し合った。
引き続き、3年3組英語コミュニケーションⅡ(中丸希之教諭)の様子を見学。一行は、端末を活用した生徒たちの学習活動の一端を興味深く見入っていた。
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英語コミュニケーションの授業を見学した
(道・道教委 2024-06-21付)
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