地域課題を自分事に 津別高 探究活動が生徒に好影響 第10回
(道・道教委 2024-12-24付)

ピックアップ・オホーツク
町への政策提言で学校看板の製作に励む生徒たち

 津別高校(太田徹校長)は、北海道大学と津別町の3者連携による探究活動を進めている。高校生活の3年間を通して、地域資源を活用した研究や高大連携事業によって、生徒たちに「地域課題を自分事として捉える」意識が醸成されるとともに、進路志望にも変化が見られている。

 4年度の総合的な探究の時間導入を前に、同校では平成30年度からの3ヵ年にわたって道教委「高校OPENプロジェクト」の研究指定を受けた。

 プロジェクトの目的「地域から世の中を探究する」を達成するため、3年間を通した探究活動「つべつ学」を設定した。地域産業に触れ、総合計画や行政課題を知ることで地域の特色を深く学び、より良いまちづくりに向けて町議会への政策提言などを行っている。

 生徒は、地域や大学生の力を借りながら、政策提言を取りまとめる活動を通して「地域課題を自分事として捉える」意識が高まっているという。

 例えば、本年度に政策提言した学校看板の製作では、町との用地貸借に関する交渉や、業者依頼、材料取得、製作までを生徒自身の手で完結させた。

 山本衛教諭は「生徒たちが考えた政策提言案に対して、町や大人が動いている様子を見ることで、探究活動への有意性が高まっている」と話す。

 オホーツク教育局の佐藤淳高校教育指導班主査は「地域住民の意見を聞きながら地域の課題の解決策を探る実践的な学習の好事例」と評価する。

(道・道教委 2024-12-24付)

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