新しい学びを体験 道教委 ほっかいどう教志ゼミ 大学生延べ110人 教職へ意欲高める(道・道教委 2024-12-25付)
ほっかいどう教志ゼミ
道教委は11月~12月、教員志望の大学生を対象とする「ほっかいどう教志ゼミ」を遠隔・対面で計5回開催した。石狩管内の学生延べ110人が参加し、1人1台端末やクラウドを活用した新しいかたちの授業を体験。大学間の垣根を越えて交流を深め、教員を志望する意欲を高めた。
ほっかいどう教志ゼミは、教職のやりがいや学校現場の実践に直接触れる機会の充実を図り、大学生の教職志望意欲を高めるため本年度から試行したもの。
体験学習会は現役教員が学びを深める江別市内の道立教育研究所で計3回実施。11月22日はT―baseの酒井亜紀教諭、宮嶋亜海教諭が書道・英語の遠隔授業として、クラウドを活用した協働学習や個別学習の手法を解説。11月25日は科学の不思議を体感する実験を行い、理科の見る楽しさ、体験する喜びの実感につなげた。
12月17日の体験学習会では北広島市西部小学校の山本和彦主幹教諭が小学校高学年を想定した道徳の授業を解説=写真=。ホワイトボードアプリや他者の考えを共有・参照するアプリの効果的な活用方法を伝え、「様々なツールを使うことで面白い授業ができるようになる。ぜひ、学校の先生を目指して頑張って」とエールを贈った。
本年度最後となった21日の遠隔学習会では「未来の教師へ 今からは始めるステップアップ!~教員になる上で準備すべきこと」をテーマに目指す先生になるために必要なこと、自らの強みを伸ばし、弱みを克服するために必要なことを交流した。
学生たちは「常に落ち着いて対応できるよう、コミュニケーション能力を身に付け、子どものニーズを捉えられる教員になりたい」「集中し過ぎて視野が狭くなってしまうので、広い視野を持って一人ひとりに寄り添いたい」と交流を深めた。
最後に、目指す教員像と関連する「北海道における教員育成指標」や草の根教育実習、8年度公立学校教員採用候補者選考検査の情報提供を受け、本年度の全日程を終了した。
(道・道教委 2024-12-25付)
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