音更町教委 地学協働講師リスト活用(道・道教委 2024-12-25付)
前年度から地学協働活動の推進を本格化させた音更町教委は、各分野に精通したスペシャリストを講師として登録する外部講師リストの作成に力を入れている。学校現場から「教員の負担軽減につながる」との声が上がる一方、分野によって年間で1度ほどしか活用されていない講師もおり、登録者の幅広い活用の在り方が求められている。
町教委の地学連携担当課は、町内全体で地学協働に本腰を据えようと5年度から外部講師リストの作成を推進。教育活動に協力が可能な地域人材や活動内容を集約し、リストアップして各校に配布している。
リストを活用することで、照会作業などの学校と講師の橋渡し役を町教委が担うほか、講師の派遣が決定してから授業計画を立てることが可能になり、教職員の負担軽減につながっている。
リストの活用実績は、前年度の465件を現時点で既に上回る500件を超える。リストに登録するメンバーも、前年度を15人上回る113人に上った。
ある教育関係者は「(外部講師リストを活用した取組は)十勝管内の中では、群を抜いて成果を上げており、注目度が高い」と話す。実際にリストを活用している学校現場からは「リクエストをするだけで講師をコーディネートしてくれるので教員の負担軽減につながる」と感謝の声も聞こえてくる。
◆在り方を見直し 幅広い分野で活用
町教委によると、講師の起用は「キャリア教育」や「情報セキュリティー教育」など、学校側が関心の高い分野を指導できる人材に集まっているという。
一方で、登録されている講師の中には、年間で1度ほどしか活用されないなど、講師人材活用の機会に差も生じている。町教委では「限られた授業時数の中、登録している地域人材一人ひとりを全て一様に活用していくことは難しい。指導事項の精査など、人材活用の在り方の見直しを図ることが必要」と力を込める。
町教委は今後、学校訪問等を通じてニーズを把握しながら学校の要望に応えていくとともに、地域人材の教育活動への円滑な参画を促す支援を行い、登録講師の幅広い活用方法を模索していく。
(道・道教委 2024-12-25付)
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