【解説】少年非行等の概況―9月末
(解説 2015-10-28付)

 ことし九月末までに道内で検挙・補導された非行少年は一千百八十五人(うち女子百五十四人)で、前年同期に比べ百三人減少したことが、道警本部少年課がまとめた「少年非行等の概況」で分かった。

内訳は、刑法犯が百二十一人減の一千六十五人(うち女子百三十七人)、特別法犯が二十四人増の百十三人(同十七人)、ぐ犯少年が六人減の七人(男子のみ)。

 飲酒、喫煙、深夜はいかいなどの非行少年に該当しない不良行為少年として、八十人減の一万二千七百八十四人(うち女子三千五百三十七人)が補導された。

 刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が五十二人減の六百三十七人で、全体の五九・八%を占め、その手口では、万引きが十六人減の四百十五人で、最も高い割合(六五・一%)となっている。

 学職別では、中学生が百十四人減の三百三十三人、高校生が四十八人減の二百七十一人と、中・高校生で全体の五六・七%を占めた。ほかに、小学生が二十六人増の百六十五人、その他の学生が九人減の七十六人、有職少年が二十三人増の百四十七人、無職少年が一人増の七十三人。

特別法犯で検挙された百十三人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ法が五人増の二十四人、軽犯罪法が五人増の十九人、道育成条例が四人減の十一人など。

 また、薬物乱用によって補導された少年は九人と、昨年の三倍にのぼった。

一方、福祉犯の検挙人員は二百四十二人で、五人増加。被害に遭った少年は七十人少ない百四十五人。このうち、児童、生徒、学生は百八人で被害者全体の七四・五%を占めた。

 出会い系サイトなどを利用して福祉犯被害を受けた少年は、百四十五人中五十八人で、前年同期に比べ二人減少した。

(解説 2015-10-28付)

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