全日本小学校管楽器教育研究大会で山鼻小5年1組が授業公開 自分のジングルをつくろう ゲストティーチャーが生演奏(関係団体 2015-12-24付)
小学校管楽器教育研究大会―山鼻小公開授業
第二十二回全日本小学校管楽器教育研究大会北海道大会・第七回北海道小学校管楽器教育研究大会札幌大会(十一日、札幌市立山鼻小)では、山鼻小五年一組・本多隼人教諭が「音色の特長を生かして~音楽で名刺をつくろう」の授業を公開した=写真=。本多教諭は、子どもたちがつくった自分のジングルをゲストティーチャーに演奏してもらい、子どもにイメージに合った音色を探させることで、音色への関心を広げる音楽活動を目指した。
題材の目標は、身の回りにあるジングルを聴き、ジングルについて知るとともに、リズム・パターンを選択したり、コードの構成音をもとにしてしたりして旋律をつくり、出来上がった旋律のイメージに合う音色を選んで、自分のジングルをつくること。
本時は五時間構成の第四時。前時までに自分のジングルを、リズム・パターンとコードの構成音から音を当てはめてつくってきており、自分のジングルの完成の見通しをもっている。
本時では、つくったジングルのイメージに合わせて音色を試行錯誤する活動を通して、それぞれの楽器の音色によって受ける違いを感じ取りながら、イメージに近づけるために、どの音色を選択するかについて、思いや意図をもつことを目指した。
フルート、オーボエ、クラリネット、サクソフォン、トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバの九人の管楽器奏者をゲストティーチャーとして招いた。
授業では、本多教諭がつくったジングルをフルートとチューバの二つの音色で聴き比べた。子どもたちからは、フルートの音色については「高い」「きれい」「明るい」など、チューバの音色については「低い」「太い」などの感想を挙げていた。
本多教諭の「全然イメージが違うね。きょうは、自分のジングルに合った音色を探してもらう。周りにたくさんのゲストティーチャーがいるので、そこへ行ってお願いして」との呼びかけで、子どもたちは、ゲストティーチャーを次々と回り、自分のジングルに合った音色を探した。ゲストテーィチャーの生の音にふれ、子どもたちは音色への関心を高めていった。
本多教諭は、音色を選ぶ時間を保障することで、様々な楽器の音色を聴き比べ、イメージに合う音色を試行錯誤できるようにした。
子どもたちは、「トランペットは明るくて、トロンボーンは低くて、温かみのある感じが出ていた」「トランペットもフルートも高い音がするけど、トランペットは明るく、フルートは優しくて、優雅な感じがする」などと話した。
本多教諭は「同じ高い音でも感じが違うんだね。みんな、まだ聴きたい音があると思うから」と述べ、二回目の音色探しを指示。子どもたちは、再び、ゲストティーチャーを回り、本物の音色を何度も聴き比べることを通して、「同じ旋律なのに、音色によって印象が大きく違う」ことを強く実感していた。
最後に、本多教諭は「イメージに合った音色を見つけることはできた?。速さも変えることができそうだね。つぎの時間にジングルを完成させよう」と呼びかけた。
(関係団体 2015-12-24付)
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