後志局が管内ＩＣＴ活用フェア開く　学校全体の授業力向上へ　説明や演習などで理解深化

（道・道教委 2016-02-04付）

タブレット等の機器を活用した学習指導の改善・充実を目指した

　【倶知安発】後志教育局は一月三十日、後志合同庁舎で本年度後志管内ＩＣＴ活用フェア（学習会）を開催した＝写真＝。各市町村の公立学校教員や教育委員会職員ら約四十人が出席し、ＩＣＴ機器を活用した学習指導について知識の深化を図った。

　ＩＣＴ活用フェアは、タブレット等のＩＣＴ機器を活用した学習指導の改善・充実に向けて、説明や演習を通して理解を深めることが目的。

　はじめに、北広島市立大曲東小学校の遠山昌志教諭が「ＩＣＴを活用した学習指導の改善・充実について」をテーマに説明した。

　遠山教諭は、石狩管内の小・中学校教諭を対象に行われたアンケート調査結果からみえてきた自校の現状や、北広島市の現状などにふれたあと、自身がＩＣＴ機器を使用して感じたことを紹介。「スクリーンは固定されている方が使いやすい」「実物投影機の使用頻度は高い」などと話した。

　また、実際の使い方として、「物や教科書などを拡大して見せる」「拡大した図で説明する」「考えやデータを共有し、協働で学習する」と説明した。

　最後に、「ＩＣＴ機器を使うことが目的ではない。より良い授業を実現するための手段の一つという認識を再確認して」「いかに効果的な使い方をするかは、先生の指導力にかかっている」「ＩＣＴ機器を活用している先生に授業を日常的に公開してもらい、その授業を学ぶことで学校全体のＩＣＴ機器を使用した授業力を引き上げることができる」とまとめた。

　引き続き行った演習「ＩＣＴ機器を活用した学習指導の実際」では、三班に分かれた参加者がタブレットパソコン、電子黒板、実物投影機をブース形式で体験。担当者から説明を受け、手に取って操作するなどしながら、ＩＣＴ機器を使った授業について考えた。

(道・道教委 2016-02-04付)