【解説】青少年のネット利用実態調査
(解説 2016-03-10付)

 高校生の九七・七%がインターネットを利用しており、そのうち、六六・八%がスマートフォンで二時間以上インターネットを利用していることが、内閣府が公表した二十七年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」結果(速報)で明らかになった。

 調査は昨年十一~十二月に行い、十~十七歳の青少年三千四百四十二人と保護者三千六百四十一人から回答を得た。

 青少年の七九・七%がインターネットを利用しており、接続機器はスマートフォンが四六・二%で最も多く、以下、携帯ゲーム機二二・六%、ノートパソコン二〇・三%、タブレット一七・五%など。

 利用目的は、高校生は無料通話アプリLINEやSNS等の「コミュニケーション」が八九・九%で最も多く、中学生は「ゲーム」七一・一%と「動画視聴」七〇・八%、小学生は「ゲーム」が七五・一%で最多。

 平均利用時間は高校生が三時間十二分で最多。中学生が二時間七分、小学生は一時間二十四分。高校生の六六・八%がスマートフォンで二時間以上利用しており、その平均利用時間は二時間三十七分。

 スマートフォンを利用する青少年の保護者のうち、八四・五%がいずれかの方法でインターネット利用に関する取組を実施。取組の内容は前年度同様、「フィルタリングを使っている」四一・四%、「子どものネット利用状況を把握している」三五・七%が上位を占めた。 

 インターネットの使い方について、「何らかのルールを決めている」という回答は、青少年六〇・八%、保護者八一・〇%と、青少年の実態と保護者の認識との間にギャップがみられ、いずれの学校種でも保護者の回答が青少年を上回っており、学校種が上がるほどその差が広がる。

(解説 2016-03-10付)

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