【解説】子どもに対する前兆事案―2月末
(解説 2016-04-04付)

 道警本部がまとめた「子どもに対する前兆事案の届出受理状況」によると、二月末で前年同期より十八件少ない百十件を受理した。

 前兆事案とは、子ども(十三歳未満)を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといなどをいう。

 二月は、道内で前年同期に比べ十一件少ない七十一件を受理。一月からの累計は十八件減の百十件となった。

 発生時の子どもの状況をみると、「登下校時」が五十九件(五三・六%)で最も多く、「習い事、友人宅、買い物などへの行き帰り」が三十九件(三五・五%)など。

 発生時間帯は、「午後三時台」が三十二件、「午後二時台」が二十三件、「午後四時台」が十七件など、午後二~五時の間に全体の七二・七%が集中。

 発生場所は、「道路(通学路を含む)」が九十七件で八八・二%を占めた。

 発生時、子どものとった行動は、「自宅に逃げる」の四十二件が最も多く、「その他の場所に逃げる」が十七件で続いた。

 道警では、防犯ボランティア団体などと連携した通学路などに対するパトロール活動、学校、教育委員会などと連携した防犯訓練の実施など未然防止に努める一方、声かけ事案などが発生した場合、現場への早期臨場と子どもの保護および不審者の発見・確保に努めるとともに、発生情報を「ほくとくん防犯メール」によって、配信するなどの対応を取っている。  

 また、保護者に対し、子どもと「大声を出して逃げる」などの対処方法について話し合うとともに、人気のない場所には一人で行かせない、「子ども110番の家」等の場所を確認させる、子どもから不審者に遭ったことを聞いたときは速やかに110番通報することなどを呼びかけている。

(解説 2016-04-04付)

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