【解説】首都圏私大 仕送り額最低(解説 2016-04-11付)
首都圏の私立大学に昨春入学した新入生への仕送り額(六月以降)は平均で前年比一千八百円減の月平均八万六千七百円と、昭和六十一年の調査開始以降の最低額を十一年連続で更新したことが、東京地区私立大学教職員組合連合の家計負担調査で分かった。
調査は昨年五~七月、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城の一都四県の十六大学・短大に入学した学生の保護者を対象に行い、四千五百六十八人から有効回答を得た。
受験から入学までの平均費用は、自宅外通学者が二百十四万二千六百四十四円で、前年度に比べ〇・三%、五千五百円増加、自宅通学者が百五十三万五千八百四十四円で〇・三%、四千八百円減少した。
仕送り額(六月以降月平均)は、前年度比一千八百円減の八万六千七百円と、過去最低額を昨年に続いて更新した。ピーク時の平成六年の十二万四千九百円に比べ三万八千二百円、三〇%以上減っている。
家賃の平均は、前年度を四百円下回る六万一千二百円となり、仕送り額に占める割合は七〇・六%と、初めて七割を超え、データを取り始めた昭和六十年度以降、最高となった。
仕送り額から家賃を除いた生活費は二万五千五百円で、一日当たり八百五十円と、過去最低額を更新。ピーク時(平成二年)の二千四百六十円の三四・五%まで落ち込んだ。
自宅外通学生で入学費用を借入れした家庭は二一・八%で、その額は二百十五万六千円と過去最高額となり、自宅通学者と比べ六十一万一千円多い。受験から入学までの費用の負担感について九〇・二%が重いと感じており、負担の大きさをしている。また、入学費用を借入れした家庭の九九・五%、自宅外通学者の家庭の九二・七%が重いと感じていることも分かった。
(解説 2016-04-11付)
その他の記事( 解説)
【解説】第57回科学技術週間
きょう十八日から二十四日までの七日間は、二十八年度第五十七回科学技術週間。期間中、全国各地の科学館・博物館などで様々な催しが展開される。 科学技術週間は、科学技術について広く一般国民の...(2016-04-18) 全て読む
【解説】新たな所得連動返還型奨学金創設
卒業後の所得に応じて返済額が変わる日本学生支援機構の新たな「所得連動返還型奨学金」について、文部科学省の有識者会議は、毎月の返済額は課税所得の九%で、最少月額二千円からとすることを決定した...(2016-04-15) 全て読む
【解説】小中一貫 義務教育学校22校開校
小中一貫教育を制度化する改正学校教育法が今月一日から施行されたことを受け、九年の義務教育を一貫したカリキュラムで行う公立の「義務教育学校」が四月に十三都道府県で二十二校開校したことが、文部...(2016-04-14) 全て読む
【解説】外国人留学生初の20万人突破
二十七年度におけるわが国の大学等への外国人留学生数は、前年度比一三・二%増の二十万八千三百七十九人と、初めて二十万人を突破したことが、独立行政法人日本学生支援機構の調査で明らかになった。 ...(2016-04-13) 全て読む
【解説】卒業後5年間は新卒扱いに
経済同友会は、大学生の就職活動について、大学の学部卒業後五年程度までの既卒者を、新卒扱いにし通年採用を行う「新卒・既卒ワンプール/通年採用」を導入するよう提言した。 近年、大学生の就職...(2016-04-12) 全て読む
【解説】新小学1年生の就きたい職業
化学メーカーの㈱クラレ(東京)は、小学校新一年生を対象とした「将来就きたい職業」の調査結果を公表した。 クラリーノ製ランドセルを購入した本年度小学校に入学する子どもとその親を対象に、子...(2016-04-08) 全て読む
【解説】27年度英語教育実施状況調査
文部科学省は、全国の公立中・高校の生徒と英語教員の英語力を調べた「二十七年度英語教育実施状況調査」の結果を発表した。 政府が二十五年度に定めた「第二期教育振興基本計画」では中学校卒業段...(2016-04-07) 全て読む
【解説】準要保護認定基準の運用で調査
経済的に苦しい家庭の小中学生に学用品などの費用を援助する「就学援助」について、準要保護認定基準にかかる生活扶助基準の見直しに伴う影響への対応を、一・五%に当たる二十七自治体が、直接的には行...(2016-04-05) 全て読む
【解説】子どもに対する前兆事案―2月末
道警本部がまとめた「子どもに対する前兆事案の届出受理状況」によると、二月末で前年同期より十八件少ない百十件を受理した。 前兆事案とは、子ども(十三歳未満)を対象とする性犯罪などの凶悪犯...(2016-04-04) 全て読む
【解説】キャリア教育支援資料作成―国研
国立教育政策研究所は、キャリア教育支援資料「キャリア教育・進路指導に関する総合的実態調査」パンフレットを作成した。「語る」「語らせる」「語り合わせる」をキーワードに、個々のキャリア発達を踏...(2016-04-01) 全て読む