【解説】キャリア教育支援資料作成―国研(解説 2016-04-01付)
国立教育政策研究所は、キャリア教育支援資料「キャリア教育・進路指導に関する総合的実態調査」パンフレットを作成した。「語る」「語らせる」「語り合わせる」をキーワードに、個々のキャリア発達を踏まえた教師の働きかけについて解説している。
資料は、総合的実態調査の結果をもとに作成したもの。調査で、多くの教師がキャリア教育の充実は重要であると実感しているが、個々の発達を踏まえた働きかけは、学校種によって違いや特徴をもつことが明らかになった。
資料では、子どもたちが自分の生き方をみつめ、主体的に考え、将来自立して生きていけるようにするにはどうすればよいか、日常生活で子どもたちに意識して働きかけることの大切さを解説している。
具体的には、子どもたちが自分の思いや考えを意識するように問いかける「語る」、子どもたちの思いや考えを引き出し、受け止めながら聞く「語らせる」、話し合いをさせる前後に気付きを促すことで、話し合いをより深める手がかりを示す「語り合わせる」の三つをキーワードに掲げた。「語らせる」では、まだ言葉や文章にしていない自分の思いや考えに気づくきっかけとなるので、耳を傾けて受け止めるよう心がけることが大切などと、教師が思いや考えを押し付けないよう、注意すべきポイントを示している。
日々の学校生活や教科等の授業、体験活動などでの事例を紹介。日々の学校生活で意図してコミュニケーションを行うことで、子どもたちがどのように変わり、キャリア教育がどのように変わるのか、取組方のポイントも併せて、事例ごとに解説している。
資料は、各都道府県・政令都市教育委員会および小・中学校、高校、特別支援学校に送付される。
(解説 2016-04-01付)
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