【解説】新小学1年生の就きたい職業(解説 2016-04-08付)
化学メーカーの㈱クラレ(東京)は、小学校新一年生を対象とした「将来就きたい職業」の調査結果を公表した。
クラリーノ製ランドセルを購入した本年度小学校に入学する子どもとその親を対象に、子どもの「就きたい職業」と親が「就かせたい職業」について、アンケートを行い、集計した。
男の子が将来就きたい職業は、「スポーツ選手」二四・二%、「警察官」一二・五%、「運転士・運転手」八・六%がベストスリーを占めた。スポーツ選手は、調査を開始した平成十一年以降十八年連続トップ。内訳をみると、「サッカー」五八・八%と「野球」二一・三%で引き続き大半を占めたが、その差はわずかに縮まった。警察官は七年連続で割合が増加し、ことしは過去最高となった。
女の子が将来就きたい職業は、一位「ケーキ屋・パン屋」三二・六%、二位「芸能人・歌手・モデル」一二・七%、三位「花屋」五・五%。男の子同様、一位のケーキ屋・パン屋は調査開始以来十八年連続でトップを占めている。二位の中では、「アイドル」と答えた子ども(六五・七%)が最も多く、近年続くアイドルブームへの憧れがみてとれる結果となった。
男の子の親が将来就かせたい職業は、一位「公務員」一八・一%、二位「スポーツ選手」一一・八%、三位「医師」七・二%。一位の公務員は、二十一年に一度だけ二位となったが、それ以外は毎年首位に立っており、いつの時代も子どもに安定した将来を願う親の気持ちは変わらないようだ。
女の子の親が将来就かせたい職業は、「看護師」一五・〇%、「ケーキ屋・パン屋」一〇・九%、「公務員」八・六%がベストスリー。「薬剤師」や「医師」も上位に入っており、医療関係の職業に対する注目度が高いことがうかがえる。
(解説 2016-04-08付)
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