【解説】外国人留学生初の20万人突破(解説 2016-04-13付)
二十七年度におけるわが国の大学等への外国人留学生数は、前年度比一三・二%増の二十万八千三百七十九人と、初めて二十万人を突破したことが、独立行政法人日本学生支援機構の調査で明らかになった。
調査は、大学・大学院、短期大学、高等専門学校、専修学校(専門課程)および大学に入学するための準備教育課程を設置する教育施設・日本語教育機関における外国人留学生の在籍状況を把握し、留学生施策に関する基礎資料を得ることを目的に、実施している。
日本で学ぶ外国人留学生は昨年五月一日現在、前年度比一三・二%増の二十万八千三百七十九人で、現在の集計方法を採用した二十三年五月以降、最も多い人数となった。
出身国別では、中国が〇・三%減の九万四千百十一人で最も多く、二位はベトナム(一四七・一%増、三万八千八百八十二人)、三位はネパール(一五五・五%増、一万六千二百五十人)とアジア三国が上位を占めた。アジア地域からの留学生が占める割合は、前年度と同率の九二・七%。欧州と北米地域からの留学生は合わせて四・八%で、〇・一ポイント減少した。
在学段階別にみると、大学(学部)が二・四%増の六万七千四百七十二人と最も多く在籍し、三・五%増で四万一千三百九十六人となった大学院と合わせて五二・二%を占めた。専攻分野では人文科学が四五・二%と最も多く、社会科学が二六・二%、工学が一一・八%など。
受入れ大学では、早稲田大が四千六百三人で最多、次いで、東大が二千九百九十人、日本経済大が二千八百三十五人、立命館アジア太平洋大が二千六百四十九人など。道内では北大が一千五百七十人で最も多い。
また、宿舎の状況をみると、民間宿舎・アパート等に住む留学生が七五・〇%を占めた。
(解説 2016-04-13付)
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