「横山大観展」など7本 近代美術館の28年度展覧会日程(道・道教委 2016-04-06付)
道立近代美術館の二十八年度展覧会の開催日程がまとまった。本年度は、島根県安来市にある足立美術館のコレクションから、近代日本画の巨匠・横山大観の「紅葉」や「山海二十題」など、初期から晩年に至る名作五十点を紹介する「横山大観展」など、展覧会七本を開催。近美コレクションは八本開催し、選りすぐりの所蔵品を紹介する。五千点以上の同館コレクションの中から一点を選び、多角的な研究を通して作品の奥深い魅力を紹介する「この一点を見てほしい。」を開催する。
展覧会の日程・内容等はつぎのとおり。
【特別展】
▼「足立美術館所蔵 横山大観展」
▽5月15日(日)まで
▽内容=足立美術館の大観コレクションから、絢爛豪華な六曲一双屏風「紅葉」や「山海二十題」のうち、「曙色」「雨霽る」など、大観生涯の代表作を含む、初期から晩年に至る名作五十点を紹介する。
▽観覧料=一般一、三〇〇円、高大生七〇〇円、中学生五〇〇円、小学生以下無料(要保護者同伴)
▼「ともにいること ともにあること 北海道・いまを生きるアーティストたち」
▽5月25日(水)~6月23日(木)
▽内容=平面、立体など様々な分野で、表現の新たな可能性を示す北海道の作家たちの作品を、「共生」をキーワードに紹介する。
▽観覧料=一般五一〇円、高大生二五〇円、小中生一五〇円
▼「ポーラ美術館コレクション モネからピカソ、シャガールへ」
▽7月2日(土)~8月28日(日)
▽内容=神奈川県箱根のポーラ美術館コレクションより、モネ、ルノワールからゴッホ、セザンヌ、そしてピカソ、シャガールまで三十一作家七十一点の名品を紹介する。
▽観覧料=一般一、三〇〇円、高大生七〇〇円、中学生五〇〇円、小学生以下無料(要保護者同伴)
▼「ゴジラ展 特撮映画のヴィジョンとデザイン」
▽9月9日(金)~10月23日(日)
▽内容=一九五四(昭和二十九)年の東宝映画「ゴジラ」で誕生した怪獣ゴジラは、映画を超えて広く文化に大きな足跡を刻んできた。同展では、特撮の造形、デザイン画、セット図面、記録写真などを通して、ゴジラ映画の舞台裏を支えてきたものづくりの世界について検証する。
▽観覧料=一般一、三〇〇円、高大生七〇〇円、中学生五〇〇円、小学生以下無料(要保護者同伴)
▼「第10回記念 北海道現代具象展」(主催は北海道現代具象展実行委員会)
▽10月29日(土)~11月8日(火)
▽内容=全国的に活躍している作家を毎年三人招待し、在道作家とともに道内各地を巡回展示。その集大成として、招待作家三十人と毎年出展の笠井誠一・野田弘志作品を一堂に展示。
▽観覧料=一般八〇〇円、高大生四〇〇円、中学生以下無料
▼「浮世絵師・歌川国貞展」
▽11月23日(水)~12月18日(日)
▽内容=粋で艶っぽい美人を描き、庶民の心をつかんだ江戸末期の浮世絵師・歌川国貞。その代表的な美人画を展示する。
▽観覧料=一般三〇〇円、高大生一五〇円、中学生以下無料
▼「片岡球子 本画とスケッチで探る画業のひみつ」
▽29年1月4日(水)~3月20日(月)
▽内容=鮮やかな色彩とダイナミックな構図による表現で、戦後日本画壇で異彩を放った札幌出身の画家・片岡球子。最新の調査で明らかにされた約三百五十冊のスケッチブックと本画によって、八十年に及ぶ画業の秘密を探る。
▽観覧料=一般一、〇〇〇円、高大生六〇〇円、小中生三〇〇円
【近美コレクション】
▼「新収蔵品展」
▽6月23日(木)まで
▽内容=二十七年度の新収蔵品を紹介。本間紹夫の油彩、白江正夫の水彩、寺崎源治、中谷有逸、三木蘭の版画、柴山勝の陶芸、岡田敦、鈴木涼子、露口啓二の写真。
▼「女性たちのエコール・ド・パリ」
▽6月23日(木)まで
▽内容=「女性」をキーワードとして、エコール・ド・パリの表現世界を探る。ローランサン、ダヴィッド、パスキン、キスリング、ドラン、フジタなど。
▼「春の名品選―ガレ《鯉文花器》他」
▽6月23日(木)まで
▽内容=同館コレクションから代表的な作品を紹介する名品選。同展では、アール・ヌーヴォーのガラス工芸などを展示する。
▼「ふれるかたち」
▽6月23日(木)まで
▽内容=彫刻や立体作品に手でふれ、かたちや質感を感じることを通して美術作品を鑑賞する展覧会。
▽観覧無料
▼「この一点を見てほしい。」
▽内容=五千点以上の同館コレクションの中から一点を選び、多角的な研究を通して作品の奥深い魅力を紹介する。
◇「この一点を見てほしい。―国松登《寝園獣走》」
▽5月17日(火)まで
◇「この一点を見てほしい。―能勢真美《草木》」
▽5月18日(水)~6月23日(木)
▼「北海道美術紀行」
▽7月2日(土)~11月8日(火)―会期中の展示替休館9月5日(月)~8日(木)
▽内容=韓国で人気の「Lоve Letter」の舞台・小樽、中国映画「非誠勿擾(狙った恋の落とし方)」のロケ地である道東など、北海道には国際的に人気が高まった観光地がたくさんある。同展では、かつて画家たちがとらえた北海道のイメージと現代のイメージを重ねながら旅をする。
▼「夏から秋の名品選―小森忍《雪結晶文花瓶》他」
▽7月2日(土)~11月8日(火)―会期中の展示替休館9月5日(月)~8日(木)
▽内容=昭和期に活躍した北海道ゆかりの陶芸家・小森忍と山本正年の作品などを展示する。
▼「この一点を見てほしい。―歌川国貞《鬼灯を持つ女》」
▽7月2日(土)~9月4日(日)
▼「この一点を見てほしい。―ブリジット・ライリー《アレストⅠ》」
▽9月9日(金)~11月8日(火)
▼「ワンダー☆ミュージアム2017」
▽11月23日(水)~29年4月9日(日)
▽内容=子どもから大人まで、アートの魅力を発見してもらう展覧会。同館コレクションを楽しく鑑賞する仕掛けがいっぱい。豊かな創造の世界へ案内する。
▼「冬から春の名品選―デューラーとレンブラントの版画他」
▽11月23日(水)~29年4月9日(日)
▽内容=十六世紀北方ルネサンスを代表するデューラーと、十七世紀バロックの巨匠レンブラントの版画などを展示する。
▼「この一点を見てほしい。―青山熊治《アイヌ》」
▽11月23日(水)~29年2月2日(木)
▼「この一点を見てほしい。―鹿子木孟郎《裸婦》」
▽29年2月3日(金)~4月9日(日)
◇近美コレクション観覧料=一般五一〇円、高大生二五〇円、中学生以下と65歳以上は無料
(道・道教委 2016-04-06付)
その他の記事( 道・道教委)
道立文学館28年度展覧会日程 「佐藤泰志の場所」など
道立文学館の二十八年度展覧会日程がまとまった。特別展は「〈青春の記憶 夢みる力〉佐藤泰志の場所(トポス)」など四本開催する。ファミリー文学館は「ワン!ニャン!どっちも大好き」を開催し、親子...(2016-04-07) 全て読む
特別展5事業を計画 道立函館美術館28年度実施計画
【函館発】道立函館美術館は、二十八年度の展覧会事業の実施計画をまとめた。本年度、開館三十周年を迎えるに当たって、道内外から多くの人に来館してもらえるよう、魅力ある事業展開を計画。特別展では...(2016-04-06) 全て読む
アクティブ・ラーニング調査研究プロジェクト 旭川市朝日小ほか5校の研究成果②
【アクティブ化シート】 アクティブ・ラーニング(=AL)の視点を取り入れた授業を考える上で注意すべきことは、ALは「この方法しかない」「すべての教科やすべての学習場面で取り組まなければな...(2016-04-06) 全て読む
道教委が通常学級における実践事例集作成 特別支援教育の視点生かし モデル校など34校の取組掲載
道教委は、『通常の学級における特別支援教育の視点を生かした〝実践事例集〟~一人一人を大切にした学級づくりと、どの子にも分かりやすい授業の充実を目指して』=写真=を作成した。モデル校など三十...(2016-04-06) 全て読む
グローバル人材育成で本年度―道教委 U18フォーラムを開催 独自の英検開発へ協力校指定
道教委は、本年度から「北の未来を担うグローバル人材育成事業」に着手する。道内と海外の高校生が、ICTなどを活用して討論などを行う「U―18未来フォーラム」を開くほか、本道独自の英語検定を開...(2016-04-06) 全て読む
道教委がAL推進で協議会開く 生徒の学習意欲が向上 教員の研修機会確保が課題
道教委は三月二十九日、道庁別館で第二回言語活動実践協議会を開いた=写真=。文部科学省指定「課題解決に向けた主体的・協働的な学び(アクティブ・ラーニング=AL)推進事業」の一環。事務局が、生...(2016-04-05) 全て読む
採択の公正確保を要請 教科書発行者に対し道教委
道教委は、教科書発行者が検定中の申請本を教員等に閲覧させていた問題にかかわり、三月三十一日、道内の事案に関係した東京書籍、開隆堂出版、教育出版、光村図書出版、新興出版社啓林館、教研出版の六...(2016-04-05) 全て読む
アクティブ・ラーニング調査研究プロジェクト 旭川市朝日小ほか5校の研究成果①
【旭川発】道教委の課題解決型授業(アクティブ・ラーニング=AL)に関する調査研究プロジェクトの実践推進校の旭川市立朝日小学校、連携協力校の五校からなる調査研究グループ「アクティブ・ラーニン...(2016-04-05) 全て読む
学校力向上総合実践管内研究協議会―十勝局 さらなる充実・発展期待 講話や説明、実践事例発表など
【帯広発】十勝教育局は三月二十五日、幕別町内の十勝教育研修センターで「学校力向上に関する総合実践事業管内研究協議会」を開催した=写真=。同事業の関係者ら十五人が参加し、十勝教育局の沼田拓己...(2016-04-05) 全て読む
道教委ネット利用含めた生活習慣実態調査結果 高校生のスマホ等利用、休日4時間以上が22% 授業中の居眠りなどの要因に
道教委は、インターネット利用を含めた生活習慣に関する実態調査結果をまとめた。「望ましいインターネット利用に向けた環境醸成推進事業」における研究協力校の中高生とその保護者を対象に、睡眠やテレ...(2016-04-05) 全て読む