道教育振興会が総会開く　本道教育の活性化に寄与　来年１月に北海道教育会議

（関係団体 2016-05-16付）

事業計画には、「北海道の教育を考える会」開催なども盛り込んだ

　道教育振興会（紺野忠一郎会長）は十二日、ホテルライフォート札幌で二十八年度総会を開いた＝写真＝。基本方針「今日のわが国の教育の動向を見極め、克服すべき教育課題をとらえ、北海道教育の正常化と活性化に寄与する」のもと、二十九年一月に札幌市で第十五回北海道教育会議を開くことなどを盛り込んだ本年度事業計画を決定した。役員改選も行い、紺野会長を再選した。

　総会では、紺野会長が開会あいさつに立ち、本道の教育について、子どもたちの学力・体力が改善傾向にある一方で、いじめ・不登校の解消、非行・暴力行為の解決、インターネットや携帯電話・スマートフォンの活用能力育成などが喫緊の課題であると指摘。「子ども一人ひとりに〝生きる力〟を育成するため、子ども一人ひとりの思いや願いを実現するための、家庭や地域と連携・協力した創意・工夫ある学校経営や、教育課程の工夫・改善とその実施を生み出す学校力や教師力の向上等が強く望まれている」と述べた。

　また、「子どもの自主性や主体性を尊重するとともに、日常の生活場面で、一人ひとりの成長や発達を凝視し、子どもの自己選択や自己決定の場を設定し、その過程で適切な指導や援助に努めることが大切ではないか」と問題提起。

　「私たちは、学校を支援し、学校と行政、学校と道民を結ぶ懸け橋となり、家庭や地域社会に確かな教育世論を織り上げるとともに、学校運営の正常化と教育課程の適正化を求め、本道教育の活性化に寄与できるよう努力を続けていく」と決意を新たにした。

　続いて、来賓の菅原行彦道教委教育指導監、和田悦明札幌市教委児童生徒担当部長が祝辞を述べた。

　議事では、二十八年度活動方針・事業計画を決定。

　活動方針では、基本方針「今日のわが国の教育の動向を見極め、克服すべき教育課題をとらえ、北海道教育の正常化と活性化に寄与する」のもと、「公正な教育世論の喚起と交流を図る」ことなどを活動の重点に据えた。

　事業計画では、第十五回北海道教育会議（二十九年一月二十九日、ホテルライフォート札幌）を道退職校長会との共催で開くことを決定。

　第三十二回「北海道の教育を考える会～胆振の集い」（十月六日、登別市民会館）や第二十回「教育を考える女性フォーラム」（九月二日、札幌市内わくわくホリデーホール）の開催、第三十六回「青少年に夢と希望を」作文コンクールの実施、会報『教育振興』の発行なども盛り込んだ。

　役員改選では、紺野会長をはじめ、副会長（専任）一人、監事三人をいずれも再選。構成教育諸団体選出の副会長は、各団体の役員選出を待って、後日決定することとした。

　二十八・二十九年度役員はつぎのとおり。＝敬称略、全員再任＝

▽会長＝紺野忠一郎

▽副会長（専任）＝工藤達成

▽監事＝栗原清昭、大久保慧、水口清勝

(関係団体 2016-05-16付)