後志局がコンプライアンス確立会議など開く　一人ひとりが高い意識を　実効性ある取組の推進求める

（道・道教委 2016-07-06付）

武田局長が一層の適切な指導を要請

　【倶知安発】後志教育局は六月中旬、後志合同庁舎で管内コンプライアンス確立会議・時間外勤務等縮減推進委員会を開催した＝写真＝。コンプライアンス確立会議では、管内全体で法令順守の徹底を目指すため、これまでの懲戒処分等の状況などを踏まえながら、本年度の管内における重点目標やより実効性のある重点的な取組について協議。時間外勤務等縮減推進委員会では、これまでの道教委の取組や本年度の重点項目や取組、実際の取組事例などに基づいた意見交換を交えながら、情報共有を図った。

　開会に当たり、後志教育局の武田信吾局長があいさつ。五月に開催された全道コンプライアンス確立会議の席上、「教職員の不祥事防止に向けては、教職員一人ひとりが不祥事防止を自らの問題としてとらえ自覚するとともに、法令順守について高い意識をもつことが重要である旨、説明があった」と紹介した上で、一層の適切な指導を要請した。

　また、時間外勤務等縮減推進委員会では、昨年三月に文部科学省が発表した公立小・中学校の教職員の学校現場における業務実態に関する調査結果において、教職員の長時間労働、多忙化の実態や学校現場における業務の負担感の状況があらためて明らかになったことを踏まえた意見交換などを求めた。

　引き続き、会議・委員会へ移行。コンプライアンス確立会議では、事務局側が「教職員の不祥事等の再発防止に向けた取組」「体罰の撲滅に向けた取組」「全道学校職員の懲戒処分件数の推移」「二十七年度管内学校職員の懲戒処分一覧」「コンプライアンス確立に向けた二十七年度の取組状況」「不祥事防止啓発研修資料等」について説明した。

　このあと、本年度の重点目標と重点目標の達成に向けた重点的な取組について協議。重点目標には「体罰の撲滅」「交通違反・事故の撲滅」「金銭事故の防止」の三点を掲げた。

　体罰の撲滅では、「アンガーマネジメントの周知徹底を図る」、交通違反・事故の撲滅では、「学校において飲酒の機会がある場合は、管理職員が、職員一人ひとりの帰宅方法を確認する。また、管理職員が不在の場合は、教職員相互に帰宅方法を確認する」、金銭事故の防止では、「会計処理にかかわっては通帳管理を行うこととし、印鑑保管者、通帳保管者については、必ず別個に指定する」などを盛り込んだ。

　一方、時間外勤務等縮減推進委員会では、事務局側が「教育職員の時間外勤務等の縮減に向けた道教委の取組」「二十七年度教育職員の時間外勤務等の縮減に向けた重点取組項目等の取組状況調査」「二十八年度教育職員の時間外勤務等の縮減に向けた重点取組」「教育職員の時間外勤務等の縮減のための実践事例集」「北海道共同利用型校務支援システムの導入促進」について説明したあと、すでに道教委教職員課が決定した重点項目について意見交換し、情報共有を図った。

(道・道教委 2016-07-06付)