札幌の学び構築事業スタート　豊かな創造力の育成を　課題探究的な学習など推進

（市町村 2016-07-19付）

　札幌市教委は、札幌市研究開発事業「ふるさと札幌の学びの構築」にかかる実践研究を行っている。新川西中学校の江野秀明校長を委員長とする実践研究会を設置。豊かな創造力の育成に向け、研究授業で課題探究的な学習を取り入れるなど研究を進めていく。

　市が策定した「札幌市アクションプラン」では、二十六年度から三十年度までに取り組む施策として、「ふるさと札幌のよさを実感し、豊かな創造力を育む学習活動の推進」を盛り込んでいる。

　この施策を発展させるため、札幌の歴史や自然、環境等に関する学習教材や指導方法等の研究開発を実施。その成果を各園・学校に普及啓発することで札幌の特色や魅力を学ぶ機会を拡充していく。

　小・中学校の校長や教諭、教育委員会で構成される実践研究会を設置。社会科を中心に、小・中学校の連続性のある学びの構築を目指すほか、研究授業では児童生徒が自ら課題を見いだし、主体的・協働的に解決する「課題探究的な学習」を取り入れる。

　また、小学校は冬季オリンピック・パラリンピックや北海道開拓に携わった島義勇など、中学校は札幌のまちづくりなどを題材にし、研究を進めていく。

　今後は、研究授業の方向性を確認するほか、指導案を検討。研究授業を行い、課題や成果などを検証していく。

(市町村 2016-07-19付)