【解説】児童虐待、初の10万件超え
(解説 2016-08-08付)

 全国の児童相談所が二十七年度に対応した児童虐待の相談件数は、前年度比一六・一%増の十万三千二百六十件(速報値)と、過去最多を更新したことが厚生労働省の調査で分かった。統計を取り始めた平成二年度から二十五年連続で増加し、初めて十万件を超えた。

 厚労省は、親が子どもの前で配偶者や親族などに暴力を振るう面前DV(ドメスティックバイオレンス)といった「心理的虐待」に関する警察からの通報件数が増えたのが要因と分析している。

 また、児相への通報の全国共通ダイヤルを、昨年七月に十桁から三桁(189〈イチ・ハヤ・ク〉番)に短縮し、覚えやすい番号になったことで、相談件数は二万九千八十三件と前年度の約三倍となった。

 厚労省の調査によると、全国二百八ヵ所の児童相談所が二十七年度に対応した児童虐待の相談件数は、前年度比一六・一%増の十万三千二百六十件と、初めて十万件を超え、二十五年連続で過去最多を更新した。

 虐待の内容別では、心理的虐待が最多の四万八千六百九十三件で、全体の四七・二%を占めた。ほかに、身体的虐待が二万八千六百十一件、ネグレクト(育児放棄)が二万四千四百三十八件、性的虐待が一千五百十八件。

 都道府県別にみると、大阪府が一万六千五百八十一件と最も多く、神奈川県一万一千五百九十五件、東京都九千九百九件、埼玉県八千二百七十九件と続いた。札幌市を除く北海道は、前年度比三〇・五%増の二千四百二十件、札幌市は二七・七%増の一千四百八十件と、ともに過去最多となった。

 通報が最も多かったのは警察からで、全体の三七・三%に当たる三万八千五百二十二件と、前年度に比べ三二・一%、九千三百五十件増加した。

(解説 2016-08-08付)

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