【解説】大卒就職率、6年連続上昇
(解説 2016-08-16付)

 今春の大学卒業者約五十六万人のうち、就職した人の割合は前年比二・一ポイント増の七四・七%で、六年連続で上昇したことが、文部科学省の学校基本調査(速報値)で分かった。平成五年三月の七六・二%に迫る二十三年ぶりの高水準となった。文科省は「雇用環境の改善で、企業の採用意欲が高まった」とみている。

 調査は、学校教育行政に必要な学校に関する基本的事項を明らかにすることを目的として、昭和二十三年度から毎年実施しているもので、調査期日は二十八年五月一日現在。

 今春の大学(学部)卒業者は五十五万九千六百七十三人で、前年より四千三百六十二人減少。卒業後の状況をみると、「大学院等への進学者」は六万七千五百五十七人で、全卒業者数に占める割合は一二・一%となり、前年度比〇・一ポイント減と六年連続で低下した。

 「就職者」は四十一万八千百六十六人。全卒業者数に占める割合は七四・七%(男子六九・七%、女子八〇・七%)で、前年度比二・一ポイント増と、リーマンショックの影響で二十二年に六〇・八%まで下落したあとは六年連続で上昇。

 就職者のうち、正規雇用は三十九万九千三十二人で、全卒業者数に占める割合は二・四ポイント増の七一・三%。正規雇用の割合は、正規・非正規の内訳を調べ始めた二十四年以降、毎年増加している。

 契約社員や派遣労働者などの「非正規雇用者」は一万九千百三十四人で、その割合は前年比三・四%減と三年連続減少。パートやアルバイトなどの「一時的な仕事に就いた人」が一万百八十三人で、四年連続減の一・八%だった。

 一方、「進学も就職もしていない人」は四万八千八百六十五人。全卒業者数に占める割合は八・七%となり、六年連続で減少し、二十三年ぶりに一〇%を下回った。

(解説 2016-08-16付)

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