第51回道道徳教育研究日高・浦河大会 小・中3校で9授業公開②(関係団体 2016-10-28付)
ワークシートを活用した「書く活動」を導入
【浦河発】第五十一回道道徳教育研究大会日高・浦河大会では、浦河町立浦河第一中学校が一・二・三年生の授業、浦河小学校が二・四・六年生の授業、堺町小学校が一・三・五年生の授業をそれぞれ公開した。ロールプレイの導入など、指導方法を改善・工夫した授業を展開した。
◆考え交流する場を設定 助け合う大切さ学習―堺町小
浦河町立堺町小学校の三年二組(中村菜津美教諭、児童数二三人)は、「励まし合う友だち」を主題に授業を公開した=写真=。資料「いいち、にいっ、いいち、にいっ」を読み、自分の考えをワークシートに書く活動や、友達と考えを交流する場面を設定。友達とのより良い関係の在り方や、互いに助け合うことで友達の大切さを実感する授業を展開した。
資料は、運動会の二人三脚で、走るのが遅いあいちゃんと組むことになったちえが、みんなから遅れて焦り、あいちゃんを引きずるように走ってしまう。しかし、あいちゃんの「いいち、にいっ」という、ゆっくりとしたかけ声でリズムを取り戻し、一番でゴール。二人で手を取り合って喜び合うという内容。
学習スタイルを「基本」と位置付け、ワークシートを活用した「書く活動」を導入。「友達の良さに気付いたちえの心の変化を通して、互いに助け合っていこうとする心情を育てる」ことをねらいに授業を進めた。
授業で児童は、登場人物の気持ちの変化を考えたり、自分が友達と助け合った経験を振り返ったりした。「助ける」「助けられる」「助け合う」の違いに気を付けながら意見を出し合い、一人ひとりがワークシートに自分の考えをまとめた。
また、友達がワークシートに書いた意見を、自由に見て歩き、「いいな」と思った意見を自分のワークシートに書き込む交流活動を行い、互いに助け合う気持ちの大切さに気づいていった。
授業別分科会では、授業者から、学級での児童の様子や主題とねらいについての説明のあと、中心発問場面での交流活動の効果などについて協議した。
参加者からは、「ノートを見合う立歩きの交流は、自分の意見だけではなく、ほかの子の意見を知るきっかけになる」「言葉のない交流と、言葉での発表の場面をつなげると、より良い授業になるのでは」などの意見が寄せられた。
助言に立った日高町立富川小学校の中村等校長は「押し付け的な授業よりも、一人の子どもの中で、どう考えを深めていくのか。授業の内容が、子どもたちにしっかりと落ちているのかが大切」などと述べた。
(関係団体 2016-10-28付)
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