学びの世界、拡げる子育成　第２６回道生活・総合教育研究函館大会

（関係団体 2016-11-04付）

生活科や総合的な学習の時間の在り方について理解を深めた

　【函館発】道生活科・総合的な学習教育連盟(大室道夫委員長)は十月二十一日、函館市立北昭和小学校で第二十六回道生活科・総合的な学習教育研究大会函館大会を開催した＝写真＝。全道各地から約二百人が参加。大会主題「自ら学びの世界を拡げ　よりよい自分を創る子ども」のもと、授業公開や分科会、講演会を通して、生活科や総合的な学習の時間の在り方について理解を深めた。

　主管は函館市生活科・総合的な学習教育研究会。全道大会主題を「自ら学びの世界を拡げ　よりよい自分を創る子ども」、函館大会主題を「人とのかかわりを通して、自らの学びを創る子どもの育成～アクティブ・ラーニングから学びの実感を」と設定した。

　開会式では、大室委員長があいさつ。学習指導要領改訂の中心となるアクティブ・ラーニング(AL)の視点として、主体的な学びや対話的な学びが重視されていることにふれ、「これまで我々が重視して研究をしてきたもの。今後は生活科・総合的な学習の時間の重要性が高まっていく」と述べ、活動のさらなる充実へ協力を求めた。

　伊藤克己実行委員長は「子どもが主体的に学んでいく授業づくりの新たなステージに向けて、研究大会を新たな出発点にしてほしい」と呼びかけた。

　また、来賓を代表して、渡島教育局の辻俊行局長、函館市教委の山本真也教育長が祝辞。うち、山本教育長は「子どもたちが社会の変化に対応し、自立への基礎を養うことができるような授業づくりに向けて、充実した研究大会にしてほしい」と述べた。

　このあと、道と函館市の両連盟が研究提言を行ったほか、授業分科会、課題別分科会を実施。課題別分科会では、全体テーマ「子どもの学びや資質や能力の面からとらえ、ALの視点を意識した授業の実践」のもと、渡島や札幌など合わせて九地区が提言題「主体的に課題を解決していくための学び合いの場の設定とかかわり合いの活動の工夫」「地域の方々との協同的な学びから、子どもが本気になる授業」などのもと、協議を行った。

　最後に、文部科学省初等中等教育局の田村学視学官が「学習指導要領改訂の方向性～主体的・対話的で深い学びの実現に向けて」と題して講演会を行った。

(関係団体 2016-11-04付)