第27回道十勝新聞教育研究会研究大会帯広大会 心を育てる教育目指し 実践発表、研究協議など(関係団体 2016-11-28付)
60人が参加し、教育の在り方などで意見を交わした
【帯広発】道十勝新聞教育研究会(中村宏喜会長)は十六日、帯広市立稲田小学校で第二十七回道十勝新聞教育研究大会帯広大会を開催した。研究主題「心を育て心をつなぐ新聞教育~基礎・基本から応用・発展へ」のもと、開会式に先立ち、同校一年一組の国語科の授業を公開。開会式後の全体会では、実践発表や研究協議を行い、約六十人の参加者は、より良い新聞教育の在り方について活発に意見を交わした。
同研究会は、新聞を活用した授業が、思考力・判断力・表現力の向上につながることや情報リテラシーの育成に有効なことを念頭に置き、「新聞の良さ」をしっかり生かせるような授業づくりに向けて研究を推進。道徳の授業などで新聞に書かれていることを他者と共感することで、「自身の心を育てる」「他者と心をつなぐ」授業づくりを目指して実践を積み重ねてきた。
本年度は、「新聞を活用した授業づくり」や「学習新聞づくり」などを課題に、年に数回、学習会を実施。①多くの先生方と共有できる授業づくり②教育課程の位置付けを明確にした授業づくり③言語活動を取り入れた授業づくり④新聞を使った効果が認識できる授業づくり―の四点を重点に据え、指導案づくりや学習新聞づくりにおける指導法などを学んできた。
開会式の冒頭、中村会長があいさつに立ち、情報教育における新聞活用の重要性を説明した上で、「大会を通して、各会員が課題意識をもって、新聞活用や新聞づくりをどのように授業に取り入れていくかなどについて交流し、その成果を管内全体に発信してほしい」と呼びかけた。
引き続き、北海道新聞帯広支社の横山聡支社長、十勝毎日新聞社の能勢雄太郎副編集局長がそれぞれ来賓あいさつ。横山支社長は、児童生徒たちの新聞離れの問題について言及した上で、今後も課題解決に向けて支援・協力を求めた。能勢副編集局長は新聞を取り入れた授業の成果について紹介し、「これからも皆さんと連携しながら新聞教育を推進していきたい」と話した。
続いて、同会研修担当の近藤弘樹教諭(鹿追町立鹿追中学校)が基調報告したあと、鹿追中の三浦昂介教諭が八月上旬に茨城県で開催された「全国新聞教育研究大会」の視察報告を実施。研究分科会の内容や授業公開の様子などを紹介しつつ、新聞記事の活用における学習指導の在り方などについて説明した。
このあと、研究協議を行い、新聞を活用した授業の在り方などについて活発に意見を交わした。
(関係団体 2016-11-28付)
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