【解説】インフル患者数、道内今季最多
(解説 2017-02-09付)

 一月二十三日から二十九日の一週間にインフルエンザ定点医療機関を受診した道内の平均患者数は十六・六五人と、今季最高だった前週より三・七三人増加した。富良野、稚内、留萌の三保健所が新たに警報を発令するなど、全道的に流行が拡大している。

 厚生労働省によると、一月二十九日までの一週間に全国約五千のインフルエンザ定点医療機関を受診した平均患者数は、前週の報告数を十・七五人上回る三十九・四一人と、昨年や一昨年のピーク時の患者数にほぼ並んだ。大流行の発生を示す警報レベル(受診患者数三十人以上)を全国平均で今季初めて超えた。全国の医療機関をこの一週間に受診した患者数は約二百一万人と推計され、前の週に比べ四十万人増加した。都道府県別では、宮崎県が五十九・〇八人で最も多く、福岡県五十五・一〇人、愛知県五十四・六八人、埼玉県五十一・六八人と続き、二週連続で全都道府県で前週の報告数よりも増加。

北海道の定点当たりの患者数は、前週より三・七三人増え、今季最高の十六・六五人となった。道内三十保健所のうち、前週から警報発令中だった名寄が五十八・二〇人で最も多く、富良野、稚内、留萌で新たに警報を発令。注意報(受診患者数十人以上)は、二十二保健所で発令されている。

道感染症情報センターによると、一月二十九日までの一週間に道内の小学校、中学校、高校等において、六校で休校、三十校で学年閉鎖、五十一校で学級閉鎖の措置が取られ、新たに一千五百五十四人の幼児、児童、生徒がインフルエンザを発症した。

六日から始まったさっぽろ雪まつりなどのイベントが続き、人が集まる会場などで感染が拡大する可能性もあり、同センターは手洗いやマスクの着用などの徹底を呼びかけている。

(解説 2017-02-09付)

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