30年度小中一貫教育等推進事業―札幌市教委 12校をモデル校に指定 “小小連携”の在り方など研究(市町村 2018-06-04付)
札幌市教委は、三十年度小中連携・一貫教育推進事業におけるモデル研究校に中学校四校、小学校八校の計十二校を指定した。市における小中一貫教育の在り方について研究するもの。モデル校はそれぞれの中学校区において、「小・中学校が小中一貫教育の目標を立案する手順や方策」「小・中学校の教職員が互いの学校文化を理解する方策」「複数の小学校から一つの中学校に進学する中学校区における小学校同士の連携(小小連携)の在り方」などを研究する。
市教委は、一昨年四月一日に施行された改正学校教育法を踏まえ、事業を二十八年度から実施。先進都市の視察のほか、福移中学校と福移小学校をモデル研究校として調査研究するなど、市における小中一貫教育の在り方について研究を進めている。
今回、「福移中と福移小」「青葉中学校と上野幌小学校、青葉小学校」など、中学校四校、小学校八校の計十二校をモデル研究校に指定。モデル研究校は一中一小、一中二小、一中三小の中学校区で研究を進める。
具体的には、
▽小学校と中学校が目指す子ども像を共有し、九年間の教育を見越した小中一貫教育の目標を立案する手順や方策
▽小中一貫した教育課程をもとに、子どもの九年間の学ぶ内容や学び方をつなげることを実現する方策やその課題
▽小学校と中学校の教職員が互いの学校文化を理解するための方策
▽小学校と中学校の教職員が、九年間を通して共通の認識で子ども理解を深め、子どもの育ちを支援する体制の構築や情報共有の在り方
▽複数の小学校から一つの中学校に進学する中学校区における小中一貫教育の推進に当たって、望ましい小学校同士の連携(いわゆる小小連携)の在り方
▽小・中学校と地域の組織や住民が、目指す子ども像や具体的な教育の重点を共有し、地域とともにある学校づくりを目指すための方策
―の六点のうち、いずれか、もしくは複数を選択して研究を進めることとしている。
今後、市教委ではモデル研究校での二年間の研究を通して、小中一貫教育の成果と課題について検証する。
中学校区ごとのモデル研究校はつぎのとおり。
▽福移中、福移小
▽あいの里東中、鴻城小、あいの里西小、あいの里東小
▽青葉中、上野幌小、青葉小
▽常盤中、常盤小、石山東小
(市町村 2018-06-04付)
その他の記事( 市町村)
札教研事業 12日に春の研究集会 北小で4年外国語活動公開 道徳は屯田小など4小学校で
札幌市教委は十二日、三十年度札幌市教育研究推進事業(=札教研事業)春の研究集会を開く。市内小・中学校、中等教育学校、特別支援学校の教職員が各研究部における研修会に参加。研究協議・実践交流な...(2018-06-06) 全て読む
こども学校応援地域事業推進委―帯広市 未来担う子ども育成 事業推進へ意見交換
【帯広発】帯広市のこども学校応援地域事業推進委員会は五月三十一日、市職員会館で第一回会議を開いた。校長会や教頭会、幼稚園協会、町内連合会、ボランティア代表など委員十七人が出席。本年度のこど...(2018-06-06) 全て読む
札幌市ひきこもり地域支援センター 29年度事業実績 新規相談の3割が20代 相談件数 43件減の1087件
道精神保健推進協会は、札幌市ひきこもり地域支援センターの二十九年度事業実績報告書をまとめた。相談件数は前年度に比べ四十三件減少して一千八十七件となり、そのうち二百五十二件が新規相談。ひきこ...(2018-06-05) 全て読む
札幌市教委 健やかな身体育成の取組説明会 今後の指導ポイント確認
札幌市教委は五月三十日、市内のちえりあで三十年度健やかな身体の育成にかかる取組の説明会を開いた。市立小・中学校の管理職が参加。健やかな身体の育成の取組充実に向けて、健やかな身体育成プログラ...(2018-06-05) 全て読む
帯広市の30年度肉付補正予算案 CS導入に向けセミナー
【帯広発】帯広市は、十一日開会予定の第三回定例市議会に提案する一般会計補正予算案を発表した。骨格編成としていた当初予算に肉付けするもので、追加額は八億四千八百万円。うち、教育費には八千八百...(2018-06-05) 全て読む
29年度教職員休務・休職状況―札幌市教委 休務者が過去10年で最少 休職者は6人増の92人に
札幌市教委は、二十九年度の市立学校教職員の休務・休職状況をまとめた。三十日以上の休務者は二十八年度比十七人減の百五十八人で、過去十年間で最も少ない人数となった。休職者は六人増の九十二人。休...(2018-06-04) 全て読む
働き方改革推進プラン策定―帯広市教委 部活動休養日 中学校で週2日以上 時間外勤務縮減強調週間設定も
【帯広発】帯広市教委は、「帯広市立学校における教職員の働き方改革推進プラン」を策定した。市教委内の教職員の勤務の在り方検討会議の協議を受けて定めたもの。部活動休養日は中学校で週二日以上設定...(2018-06-04) 全て読む
各中学校区で目指す子ども像共有 小中一貫やCS推進へ 函館市教委がHP上に公開
【函館発】函館市教委は、小中一貫教育の取組やコミュニティ・スクール(CS)の充実・推進などを図るため、各中学校区内で共有する学校教育目標や目指す子ども像などをまとめ、ホームページに公開した...(2018-06-01) 全て読む
30年度オリパラ教育研究推進校決定―札幌市教委 前年度比15校増の延べ75校 ミュージアム活用校を拡充
札幌市教委は、本年度のオリンピック・パラリンピック教育推進事業の研究推進校を決定した。前年度より十五校増加し、小・中・中等教育・特別支援学校合わせて延べ七十五校を指定。三つの研究課題のうち...(2018-06-01) 全て読む
29年度体力・運動能力調査結果―帯広市教委 体力合計点 小学男子全国上回る 体力向上プロ立ち上げ検討
【帯広発】帯広市教委は、二十九年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査における市の結果を公表した。実施したテスト八種目の体力合計点において、小学校男子は二十七年度以来二年振りに、全国平均を上...(2018-06-01) 全て読む