【解説】子どもに対する前兆事案―6月末(解説 2018-07-25付)
道警本部は、子どもに対する前兆事案の届出受理状況(六月末現在)をまとめた。一月からの累計で前年同期比四十四件減の五百四十一件を受理した。
前兆事案とは、子ども(十三歳未満)を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといのこと。
六月は、道内で八件減の百五十件を受理。一月からの累計で、四十四件減の五百四十一件となった。
態様別にみると、「声かけ」が二百二十六件で全体の四二%を占め、最も多かった。以下、「つきまとい」が九十二件で一七%、「容姿の撮影」が八十四件で一六%、「身体露出」が四十六件で八%、「痴漢、身体接触」が四十二件で八%、「のぞき、盗撮」が六件で一%などとなっている。
発生時間帯は、「午後三時台」が百四十九件、「午後四時台」が九十九件、「午後二時台」が九十一件で、下校時間帯の午後二~四時で六三%。「午前六~八時台」が四十九件、「午後五時台」は六十二件だった。
また、発生場所は「道路(歩道)上」が四百十六件で七七%。発生時の子どもの状況は、「登校・下校時」が二百五十五件で四七%、「習い事・友人宅・買い物などへの行き帰り」が百十一件で二一%、遊戯中が百四件で一九%など。
警察署別受理件数は、札幌方面の二十八警察署が三百六十七件で最多だった。
道警本部では、不審者に遭遇したときは、防犯ブザーや大声で近くの大人に知らせること、身の危険を感じたときは、近くの店や家に避難するよう、子どもに教えることを求めている。
また、早期通報によって、警察官を現場に急行させることができることから、子どもから不審者情報を聞いた際には、速やかな通報をするよう呼びかけている。
(解説 2018-07-25付)
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